Column コラム
注文住宅でよくある失敗例はこれ!失敗しないための対策方法も伝授します
注文住宅の失敗例を知ることで、どういった点に注意すればいいのかがわかるようになります。
失敗例と合わせて、具体的な対策方法を紹介しているため、注文住宅を購入する際の参考にしてみてください。
注文住宅の失敗例1:収納
注文住宅の購入後に後悔するケースは、収納スペースに関することです。
以下では、収納スペースの失敗例と対策について解説します。
どんな収納が必要なのか考えていない
何をどこに収納するかを考慮せずに収納スペースをつくってしまうことで、後悔する人も少なくありません。
たとえば、趣味がアウトドアで関連グッズが多いものの、玄関収納を充実させなかったために、釣り道具やゴルフ道具などの置き場所に困る場合や、高さのあるブーツが入らないという場合に困ったという事例もあります。
また、建築費用を削るために、あえて収納をつくらないことにしたものの、建築後にボックス収納などが必要になってしまったなどの失敗例も多いです。
一方、収納スペースをとりすぎてデッドスペースが増えてしまった場合や、収納スペースを埋めるように物の量が増えてしまい、整理整頓がしづらくなったというケースもあります。
使い勝手を考えていない
収納スペースをどのように使用するのかを考慮せずに失敗した事例もあります。
たとえば、収納の広さだけを重視し、奥行きのある収納スペースをつくったものの、奥に保管した物を取り出しにくくなったというケースです。
また、高さのある収納棚を備え付けて収納スペースを確保できたが、棚の位置が高すぎて物の出し入れが不便になったなどのように、具体的に何をどこに保管するのかを考えずに収納スペースをつくってしまうと、大容量の収納を有効活用できなくなります。
収納で失敗しないための対策
収納の数や広さだけでなく、どのようなものを保管したいのかを把握しておくことが大切です。
たとえば、靴の数やアウトドア用品が多い場合は、玄関収納を多めにとっておく必要があります。
また、趣味で収集しているコレクションやDVDなどが多い場合は、どの部屋にどのように収納したいのかを考えておくことが重要です。
さらに、使用頻度を考慮した収納の奥行きを考えましょう。
たとえば、食品などのストックにパントリーをつくるなら、奥行きがないほうが取り出しやすくなります。
一方、来客用の布団やシーツなどの使用頻度が低いものであれば、奥行きのある収納場所に保管しても困りません。
このほかにも、ライフスタイルの変化も考えたいところです。
たとえば、子育て中はベビーカーや子供用品の収納に困りますが、一時的な用途であって、子供が巣立ったあとは大容量の収納は必要なくなります。
そのため、物が多い時期に合わせて収納を増やさず、将来的に保管する物が少なくなった場合に合わせてつくるといった方法もあります。
注文住宅の失敗例2:間取り
間取りのとり方によっては、生活のしづらさを感じる場合があります。
以下では、間取りのとり方に関する失敗例や対策について紹介します。
ストレスのたまる間取りにしてしまった
家事動線を考慮しないまま、思いつきで間取りを決めてしまうと、生活音などが気になってストレスになる場合があります。
たとえば、おしゃれなキッチンにしたものの、家事動線を考えていなかったために不便さを感じる人も少なくありません。
とくに、効率よく家事をこなすために、料理をしながら洗濯物を干すという人も多いのではないでしょうか。
しかし、物干しの場所が離れているために、かえって作業効率が落ちてしまう場合もあります。
また、水回りの近い場所に寝室を設けたことで、夜間や早朝などに給湯器の稼働音がうるさくて眠れないケースや、二世帯で両親の寝室の上を子供部屋にしたため、足音や大声が響くといったケースもあり、家族のストレスにつながったという事例も多いです。
部屋数や部屋の広さを失敗した
注文住宅は、間取りを自由に決められるため、部屋の数や広さも理想に近づけた設計が可能です。
しかし、それゆえに後悔する人も多いです。たとえば、広々としたリビング・ダイニングに憧れて、スペースを広くとったものの、かえって落ち着かない、玄関などの別のスペースが狭くなったために不便に感じるなどのケースもよく聞かれます。
また、趣味部屋や書斎スペースをつくったが、結局使われることがなくデッドスペースになってしまったなんてことも……。
このほかにも、子供部屋の数を削ったものの、子供が成長するにつれて個別の部屋をつくる必要性が出てきたため、あとから壁を設置して1部屋を2部屋に分ける工事費用がかかったなどのように、理想と現実にギャップが生じて後悔したという人も少なくありません。
間取りで失敗しないための対策
間取りの考え方として、現在の生活よりも快適にすることを前提において検討しましょう。
そのためには、現在の住まいで「この部分が不便だな」と感じている点や、「こんな条件の部屋があったらいいな」と感じていた点などを反映させる必要があります。
さらに、寝室や子供部屋などの必要な部屋数を確保したうえで、家族がストレスに感じないように配慮のある間取りにすることを心がけましょう。
とくに、寝室は周囲に騒音となるものがないかを確認しておくことも大切です。
また、広々とした空間にしたい場合は、広いスペースを確保するだけでなく、天井の高さや窓の大きさを変えて広く見せる工夫ができないかも検討してみてください。
漠然とした憧れや思いつきだけで間取りを考えてしまうと、失敗する可能性が高まるため、優先順位をつけるようにしましょう。
なお、注文住宅の間取りについては下記記事でも併せてご覧ください。
注文住宅の間取りを決める際の失敗しないポイント!
注文住宅の失敗例3:コンセントの配置と数
収納や間取りのほかにも、考慮すべきことがあります。
とくに、忘れられがちなものがコンセントの配置や数です。
以下では、コンセントに関する失敗例と対策を紹介します。
コンセントが盲点になっていた
間取りや設備などにとらわれすぎてしまい、必要なコンセントの配置や数を見落としてしまうケースも多いです。
そのため、生活してからコンセントの数が足りないことに気づき、延長コードを多用し、たこ足配線になって見た目が悪くなるというケースもあります。
また、たこ足配線は、火事のリスクも高まるため注意が必要です。
コンセントの数は足りていても、コンセントの位置を避けて家具を配置したら隙間ができてしまった、スペースが足りなくて物が置けなくなってしまった、というコンセントの設置場所の失敗例もあります。
このように、コンセントの配置や数は、生活や家具の配置などに影響を及ぼします。
コンセントで失敗しないための対策
コンセントで後悔しないためには、部屋ごとにどのような家電や家具を配置するのかを考慮しておくことが重要です。
たとえば、新築に持ち込む家電や家具のほか、買い替える家電や家具などの大きさや設置場所をあらかじめ検討しておきましょう。
とくに、テレビやパソコン回りは、複数のコンセントが必要になります。
どうしても使用感をイメージできない、コンセントの配置や数を決められないという場合は、業者に相談したり、多めに設置したりするなども1つの方法です。
ただし、コンセントの配置や数を増やすとなれば、工事費用も高くなるため、予算内におさまるかどうかも考えておく必要があります。
注文住宅の失敗例4:設備
生活を豊かにするうえで設備への投資も重要です。
しかし、必要な設備を選ばなければ、宝の持ち腐れになったり、使い勝手が悪いと感じたりするなど、後悔につながるケースもあります。
以下では、設備に関する失敗例と対策を紹介します。
設備についてちゃんと考えていなかった
使用する人の身長とキッチン設備の高さが合っていないために、使いづらさを感じる人も少なくありません。
一般的に、理想とされるキッチンの高さは、「身長÷2+5cm」で算出できます。
この計算式で出た数値をもとに、使用者に合った高さの設備かどうかを見極められます。
ほかにも、設備に投資したものの、実際に使う頻度が低くなるケースも多いです。
たとえば、床暖房はLDKすべてに設置したがキッチンはスリッパを履くため必要なかったり、食洗機を付けたはいいが、結局自分で洗うため全く使用しなかった、なんてことも。
設備で失敗しないための対策
優れた設備でも実際に使用しなければ、お金をかけたことが無駄になってしまいます。
設備選びで後悔したいためにも、間取りを決める前に、設備を体験できるショールームなどに足を運び、設備の高さや使い勝手のよさ、費用感などを比較検討しましょう。
また、床暖房などの設備は、住宅全体に取り入れるのではなく、スリッパを履くキッチンには必要ないというように、必要かどうかを場所ごとに考慮するという方法もおすすめです。
設備選びで失敗しないうえに、無駄なコストを削減できます。
注文住宅の失敗例5:お手入れがしにくい
広々としたバルコニーには、洗濯物を干したり、バーベキューをしたりするなどのさまざまな用途に使用できます。
しかし、快適さは感じられるものの、想像以上にメンテナンスが大変で補修工事などにお金がかかります。
また、外壁の素材やデザインなどによって、定期的なお手入れが必要になる場合もあり、掃除の手間が増えたり、業者への依頼費用がかかったりするなど、必要以上に労力やお金が必要になるケースも多いです。
対策としては、設計段階で手入れの頻度や今後必要になりそうな費用などを、担当者からアドバイスをもらうとよいでしょう。
注文住宅で失敗しないためには入念な計画を
間取りのとり方で後悔しないためには、ライフスタイルや収納の仕方などを設計士に相談しながら決めるようにしましょう。
また、展示場やショールームに足を運ぶだけでは気づかないことも出てくるため、可能な範囲で、実際に注文住宅を建てた人の家を何件か見に行く、間取りのパースを見せてもらうなど、情報収集も大切です。
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また、カタログも配布しているため、気軽にお問い合わせください。
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