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注文住宅の基本的な流れをおさえよう!ローンの支払いタイミングも解説

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マイホームの購入計画を立てている人の中には、自分の理想を叶えられる注文住宅に興味を持っている人も多いでしょう。

注文住宅だと自分のこだわりたいポイントを優先することができるので、思い描いた理想を実現しやすくなります。

注文住宅の流れや準備にかかるタイムスパンを押さえておくと、計画がたてやすくなるでしょう。

今回は、注文住宅の基本的な流れや建築までにかかる期間、支払いの流れなどについて解説していきます。ライフデザインカバヤ_建築実例

注文住宅の流れと期間

これからマイホームを手に入れようと思っている場合、実現までにどのくらいの期間がかかるかは重要なポイントです。

注文住宅にはどのくらいの時間を要するのか気になっている人も多いでしょう。

注文住宅の流れは、物件を探し始めてから引渡しに至るまで大きく6つのステップに分けることができます。

注文住宅の購入を決意してから引渡しまでにかかる期間の目安は下記の通りですが、建築する地域や求めている物件の条件、取引先などによっても異なるでしょう。

ここからは、それぞれのステップの内容について詳しくご紹介します。

注文住宅の流れ  期間
1.住宅会社に相談&土地探し  約2〜4ヵ月
2.敷地調査
3.プラン提案・見積り・資金計画  約1〜2ヵ月
4.契約
5.詳細設計の打ち合わせ  約3〜12ヵ月
6.着工・竣工・引渡し  約3〜6ヵ月

 

STEP1:住宅会社に相談&土地探し【約2〜4ヵ月】

注文住宅に興味をもったら、まずは何社かの住宅展示場に足を運んで相談することから始まります。

事前に住宅展示場のホームページなどをチェックして特徴をつかみ、気になる会社に目星をつけておくとスムーズです。

最終的に訪問する会社を2社~3社程度に絞っておくのがおすすめです。

下調べをすることで基礎知識や相場を頭に入れることができ、展示場で実際に案内を受ける際に具体的な質問をすることができます。

展示場では早い段階で概算で資金計画を立ててもらうとよいでしょう。

そもそも資金面で合わない会社と話を続けても、時間が無駄になってしまいます。

また、土地がまだ決まっていない場合は展示場の情報収集と同時に土地探しを始めます。

注文住宅会社に土地探しを依頼できることもあるので、活用してみるとよいでしょう。

どこの会社に建築を依頼するか決まっていない場合、土地探しのみでも相談をすることができます。

土地探しは住宅と並行して探すと効率的です。

さらに、注文住宅会社に相談する前に理想とする家のイメージを家族で固めておくとよいでしょう。

条件として下記のようなポイントを書き出し整理しておくと便利です。

 

● 土地探しが必要な場合、エリアをどこにするか

● 土地探しで優先したい条件、妥協できる条件(通勤・通学、交通アクセス、商業施設や公共施設などを含めた周辺環境)

● ローンを組む場合、月々の返済額はどのくらいまで可能か

● 親からの資金援助の有無

● 子どもの進路や自分たちの老後資金

● 間取りに関する希望

 

注文住宅を建設する場合は、現在の家庭の経済状況だけでなく将来を視野に入れて予算を検討する必要があります。

ライフプランを立てる際は、人生の3大資金と呼ばれる「住宅資金」「教育資金」「老後資金」が重要な要素であると考えられています。

子どもが小さい場合は、これから私立の学校に進学したり留学したりすることもあるでしょう。

理数系に進むことで学費が高くなる可能性もあります。

年金が主な収入源となる老後の暮らし方についても考えておく必要があります。

資金計画について不安がある場合は、ファイナンシャルプランナーに相談してみるのも手です。

 

STEP2:敷地調査を行う

既に住む土地が決まっている場合、もしくは希望の土地が見つかった場合、敷地調査を施工会社や調査会社に依頼します。

土地を購入すれば好きなように家を建ててよいわけではなく、建築できる建物の広さや高さなどは法律によって制限が設けられています。

敷地調査によって、どのくらいの大きさの家が建つのか、どのくらいの高さを確保することができるのかといった点を調査していきます。周囲の敷地との境界や道路条件なども明確にしておきましょう。

また、いくら頑丈な建物を建てても、基礎となる地盤が適していないと安全な環境を確保することができません。

地盤調査は、家を建築する前に土地の安全性をチェックするために行います。会社によっては事前にお金を払う必要があるので、詳細を確認しておく必要があります。

調査の結果によって安全性が不十分な場合、地盤を改良するための工事が必要になることもあるでしょう。

地盤調査は土地選びを行う段階である程度自分でも予測したり調べたりすることができますが、建築前に地盤調査データを解析しておくことで、土地に適した基礎仕様を建築することができます。

 

STEP3:間取り・見積り・資金計画の提案と提示【約1〜2ヵ月】

敷地調査によってどのような家が建てられるかが明確になったら、建築会社にいくつかの建築プランを提案してもらい比較します。

大まかな間取りや取り入れたい設備などの希望を伝え、詳細な見積もりと資金計画を提示してもらいましょう。

会社によって各設備が標準仕様なのかオプション扱いなのかなど細かく異なります。

見積もりの段階では、料金設定などの詳細も明確にしてもらいチェックする必要があるでしょう。

また、見積もりを提示してもらうときは必ず同じ条件で作成してもらうのがポイントです。

安いけれど希望する設備が入っていない、保証制度がない、などのネックが後になって出てくると、結果として予想外の経費が発生してしまうことがあります。

各社のプランと見積もりが出揃ったら、どの住宅会社に依頼するのかを決断しましょう。

家族の要望を取り入れつつ、デザイン性や安全性など、各社の特徴を理解しながら気に入った会社を選びます。

 

STEP4:工事請負契約をする

依頼する建築会社を選出し、スケジュールや見積もりに納得したら工事請負契約を結びます。

契約時には、印紙代や契約によって定められた手付金が発生します。

重要事項説明書や契約の約款書などは契約時に確認しますが、事前に見せてもらうことも可能です。

重要事項説明では宅地建物取引主任者によって内容の説明が行われますが、法律や不動産の専門用語が並ぶためすぐに理解するのが難しいケースもあります。不安がある場合や自分でも調べておきたい場合は、事前に読ませてくれるように会社に相談するとよいでしょう。

また、借り入れが必要な場合はこの段階で住宅ローンの契約も行います。

分割融資にするかつなぎ融資にするかを確認しておく必要があるでしょう。

分割融資は複数回に分けて融資を受ける方法です。それに対して住宅ローンが実行されるまで一時的に借り入れを行う「つなぎ融資」という方法もあります。

 

なお、注文住宅ローンについては下記記事も併せてご覧ください。
住宅ローンの審査基準とは?審査の流れや落ちないための注意点を解説
住宅ローンの繰り上げ返済のメリットやしない方がいいタイミングとは?

 

STEP5:詳細設計や設備の打ち合わせ【約3〜12ヵ月】

契約が済んだら、打ち合わせを通して事前に立てて置いた建築プランの詳細を詰めていきます。

ここで本格的な間取りが決定されます。

建坪の広さに変更がなくても、住宅の形が変わると建築費用が変わることもあるので注意が必要です。窓の大きさや数、フローリングの材質や色、サッシの仕様などを決めていきます。

また、キッチン、洗面所などの水回り設備のデザインや大きさ、壁紙、照明、カーテンなどを決めます。

 

STEP6:着工・竣工・引渡し【約3〜6ヵ月】

打ち合わせによってプランの詳細が決まったら、工事が始まります。

希望する場合は、着工前に安全祈願のための地鎮祭を行います。

工事には騒音が伴うので、近隣の住宅に配慮して挨拶に行く場合もあるでしょう。

通える範囲に住んでいる場合、着工後は頻繁に工事現場に足を運ぶのがおすすめです。

工事の進捗が確認できたり、大工さんとコミュニケーションを取ったりすることができます。

 

工事が進むと、竣工、引渡しという流れでマイホームへの引越が決まります。

ただし、注文住宅は家を建てたら終わりではなく、建ててからがスタートともいえます。

予期せぬトラブルやメンテナンスなどにも対応できるよう、アフターサポートがしっかりしている会社を選ぶと安心です。

保証は何年してくれるのかなどを事前に確認しておく必要があります。

 

なお、注文住宅が建つまでの期間については下記記事でもご紹介しています。
注文住宅が建つまでの期間は?完成までの流れと予定通り建てるためのコツを紹介

 

注文住宅の支払いの流れ

注文住宅の流れを押さえたうえで、気になる支払いの流れについても把握しておきましょう。

各社で支払いの割合は異なりますが、一般的には下記のような流れになることが多いでしょう。

詳細は依頼する会社によって提示されます。

また、工事請負契約とは別途で敷地調査・地盤調査料として5~10万円ほどの費用が必要になることがあります。

 

注文住宅の流れ  費用の支払い
契約時 工事費用の約10%
着工時 工事費用の約30%(40%)
上棟時 工事費用の約30%
竣工時 工事費用の約30%(20%)

 

注文住宅は長期間かかる

今回は、注文住宅を建設する流れと準備にかかる時間、支払いなどについてご紹介しました。

注文住宅は自分の意見やこだわりのポイントを反映しやすく、理想のマイホームを実現しやすい方法です。

ただし、建売などに比べると完成までに長い期間がかかります。

ライフデザイン・カバヤでは、住まいの相談会を開催しています。

各支店でプロの設計士に詳しい話を聞くことができるので、不安な点や細かい疑問などを解消できるでしょう。

マイホームの建設に注文住宅を視野に入れている人は、ぜひお近くの支店にお立ち寄りください。

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