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沖縄で木造住宅を建てるなら木造のメリットや特徴を知ろう!

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沖縄では近年、木造住宅の需要が高まっています。

しかし、木造住宅で気になるのは湿気や台風など沖縄ならではの問題ではないでしょうか。
さらに火災や地震などの災害や、シロアリによる被害への対策は大丈夫なのかも気になるでしょう。

この記事では、沖縄で木造住宅を建てるメリットを紹介した上で、沖縄の環境に対応させるためのポイントなどを解説します。

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沖縄で木造住宅を建てるメリットはある!

沖縄で木造住宅を建てるメリットは、以下の3点です。

● 鉄骨や鉄筋コンクリートに比べると安く建てられる

● 間取りの自由度が高い

● 木造住宅には安心がある

ここでは、それぞれのメリットについて紹介しましょう。

鉄骨や鉄筋コンクリートに比べると安く建てられる

国土交通省が公表している「都道府県別、構造別/建築物の数、床面積、工事費予定額 」によると、2020年の沖縄県における木造・鉄骨・鉄筋コンクリートの坪単価は以下の通りです。

  • 木造:約56万円
  • 鉄骨:約63万円
  • 鉄筋コンクリート:約89万円

※ 国土交通省「都道府県別、構造別/建築物の数、床面積、工事費予定額 をもとに計算

上記のように、木造住宅は鉄骨や鉄筋コンクリートの坪単価と比較すると安く建てられることがわかります。

 

鉄骨は鉄筋コンクリートに比べるとコストはかかりませんが、軽量でしなやかなのが特徴です。
そのため高層の建物に用いられることが多く、一戸建てにはあまり使用されることはありません。
鉄筋コンクリートは一戸建てに多く用いられますが、鉄筋の枠組みにコンクリートを流すため工数や材料などコストが割高になる傾向があります。
木造住宅では鉄骨や鉄筋コンクリート構造よりも材料を安く仕入れられ、さらに工数も抑えられるため安く建てられるのです。

間取りの自由度が高い

木造住宅は、鉄骨や鉄筋コンクリートに比べて間取りの自由度が高く、自分の望む間取りで建てられるのもメリットです。

例えば木造なら削ることや重ねることも、職人技で自由に変えられます。
材料が余った際も家具や装飾に使うなど、木材の温かみを活かした魅力的な住宅にもできるでしょう。
木造住宅は耐久年数に懸念があるとされていますが、大幅なリフォームや建て替えなども鉄骨や鉄筋コンクリートより安く行えるので完全なデメリットとはいえないでしょう。

時の流れに合わせて、増築したりバリアフリーへ改修したりなど、さまざまなリフォームが可能です。
建て替えもリーズナブルに行うことができます。
鉄骨や鉄筋コンクリートでは構造上自由度は低く、リフォームするにしても大規模な工事となるのでそれなりのコストを見込む必要があるでしょう。

なお、間取りについては下記記事も併せてご覧ください。
注文住宅の間取りを決める際の失敗しないポイント!

木造住宅には安心感がある

木造住宅は日本人にあった材質といえます。
森林浴でストレス解消できるのは、樹木が発する「フィトンチッド」という芳香成分によるものです。
農林水産省の実験によるとリラックス状態を示す副交感神経活動が、都市部に比べ森林では約1.5〜2倍まで上昇するという結果が出ています。

さらに森林を眺めることで、ストレスホルモンの唾液中コルチゾール濃度が13%低下したというデータもあります。
このように、木造住宅なら自宅にいるだけで木材が発する「フィトンチッド」の効果が得られるのです。

また、夏は涼しく冬は温かいのも木造住宅の特徴ではないでしょうか。
木はコンクリートの約12倍の断熱性があるので、外気温度の影響を受けにくい材質です。
エアコンの使用率も下がるので省エネにもつながります。

沖縄の環境や気候に合わせて木造住宅を建てる

木造住宅は耐久性が低い、シロアリなどが発生するといわれています。
湿度が高いことや台風が多いことを考えると、沖縄に木造住宅は合わないようにも感じるでしょう。
しかし、昨今の木造住宅はさまざまな対策がとられています。

ここでは、沖縄で鉄筋コンクリート造が好まれていた理由を紹介した上で、木造住宅を沖縄の環境に対応させる以下のポイントを解説しましょう。

● 湿気対策

● シロアリ対策

● 災害対策

 

沖縄では鉄筋コンクリート造が好まれていた

そもそも沖縄で鉄筋コンクリート造が好まれていたのは、どのような理由があるのでしょうか。
鉄筋コンクリート造が増えたのは戦後のことです。
戦争により多くの住居が焼けてしまいました。
しかし、家を建てられるほどの木材が残されていなかったため、沖縄の住居はコンクリート造が増えていったのです。

湿気対策

木造住宅は湿気に弱いというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
そのため、沖縄の高温多湿な気候に「耐えられないのでは」という不安もあるでしょう。
湿気が多いとシロアリの発生も心配です。
しかし、木造住宅は「吸放湿性」があります。
湿気が多くなれば吸収し乾燥すると水蒸気を空気中に放散する働きをします。

このように湿度を自然に調整してくれるので、木造住宅は湿度に弱いわけではなく高温多湿な沖縄でこそ快適に過ごせるのです。

シロアリ対策

高温多湿の沖縄で心配なのがシロアリです。
木造住宅ではシロアリが発生すると木材が腐ってしまうなどの懸念があるでしょう。

しかし、シロアリは木造住宅だけではなく、湿気があれば鉄骨や鉄筋コンクリート造でも発生します。
木造住宅には前述したように「吸放湿性」があり湿気がこもりにくいため、実はシロアリが出やすい環境ではありません。

また、基盤コンクリートの継ぎ目をなくすなど、人体に害のないようなシロアリを防ぐの技術もあるので、対策が取られた注文住宅を検討しましょう。

災害対策

沖縄は台風が多い地域なので、木造住宅に不安を感じる方も多いでしょう。
また、火災や地震に弱いのではなど、木造は耐久性が低いというイメージがあります。
しかし、工法によっては災害にも強い住宅を建てられるのも木造の特徴です。

【台風対策】
木造の弱点とされる接合部を高強度のプレセッター金物などで緊結する「木造軸組金物工法」などで対策することができます。台風が多い地域に適した工法を用いることで、台風に弱いといわれている木造住宅でも耐えられる強度を得られるのです。

【火災対策】
ある程度の大きさがある木材は燃えることで表面がこげて炭化層を作ります。
そのため木材は、内部まで火が入り込まず強度が低下しにくい特性があります。
また、コンクリートやグラスウールなど燃えにくい材質と合わせた防耐火性を備える素材もあるので、木造住宅が火に弱いとはいい切れません。
一方、鉄は火に強いとイメージしている方も多いと思いますが、550℃あたりを超えると変形してしまいます。

【地震対策】
モノコック工法など、地震の揺れを6面体の構造すべてで受け止めて地震力を分散さ、倒壊や損傷から守る工法があります。
モノコック工法とは、構造体を箱のように床や壁、屋根が一体化させた構造です。

【地盤】
地盤の強度も大切です。家が傾いたりひび割れたりする原因になります。
特に地震では地盤の液状化などの不安もあります。住宅を建てるなら地盤もしっかりと調査しましょう。
軟弱な地盤でも、ベタ基礎という点ではなく面で支える基礎で強度を高められます。
地震力を面で分散させるので、地盤への負担を抑えられる基礎です。

木材の種類と特徴

木造住宅では、木材の種類によって適材適所があります。

ここでは、「スギ」「ヒノキ」「ヒバ」の3種類について、それぞれの特徴を紹介しましょう。

【スギ】
スギは加工がしやすいことが特徴なので木造住宅ではとても重宝する木材です。
柱や梁などの骨組み部分から床や建具などの内装まで幅広く使用されます。

【ヒノキ】
比較的割高ですが、ゆっくりと伸びる材質のため耐久性が高く、住宅の「寿命を延ばす」と高い評価を受けている木材です。湿気にも強く上質で気密性が高いこと、加工しやすく自由度が高いことなどが特徴です。住宅全般に使用できますが、ヒノキの強い耐久性を活かすには土台や骨組み部分への使用が推奨されています。

【ヒバ】
ヒバは湿気に強いので高温多湿な沖縄に向いている木材といえるでしょう。
もっとも魅力的なことは虫に強いことです。蚊が寄り付かない木材ともいわれています。
用途としては、水回り、軒などの外回り、骨組みや土台などが一般的です。

木造の特徴を知ることが大切

沖縄の気候では合わないとイメージされることが多い木造住宅ですが、特徴を知ることで安心して暮らせる住宅だと理解していただけたでしょうか。
環境や災害への対策、コスト面にを考慮しても、安全なうえ低コストで建てることができます。

また、沖縄の特徴である「高温多湿」な気候にも木造は相性がいい住宅です。
「吸放湿性」なので自然な湿度調整ができ、さらに外気の影響を受けづらいという特徴もあります。
そのため、エアコンを使う回数も減り省エネ効果も期待できるのです。

沖縄でマイホームを考えているなら、木造住宅も検討してみてはいかがでしょうか。

 

ライフデザイン・カバヤでは、住まいの相談会を実施しています。

沖縄で木造住宅などお住まいをご検討されている方は、是非ライフデザイン・カバヤへお気軽にご相談ください。

なお、沖縄県については下記記事もぜひ併せてご覧ください。
沖縄県で注文住宅を建てる場合の相場は?エリア別の土地価格も紹介

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