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住まいづくり

注文住宅が建つまでの期間は?完成までの流れと予定通り建てるためのコツを紹介

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注文住宅は購入した土地に理想の家をゼロから設計し建てることができる一方、建売住宅の購入よりも時間がかかります。

今回は注文住宅が完成するまでの期間や引き渡しまでの流れを詳しく説明した上で、できるだけスムーズに注文住宅を完成させるためのコツについても紹介します。

ライフデザインカバヤ_建築実例

注文住宅が完成するまでにかかる期間

注文住宅が完成するまでにかかる期間とは

注文住宅が完成するまでにかかる期間は一般的に14ヶ月ほど、最短でも8ヶ月ほどと言われています。

建売住宅の購入は約4ヶ月〜6ヶ月で完了するため、注文住宅の方が期間を要することがわかります。

その理由は、すでに完成している建売住宅を購入するよりも、注文住宅の方が完成までにやることが多くあるからです。

注文住宅は土地探しや設計を全て自分たちでゼロから対応する必要があります。

なお、最短期間8ヶ月で完成する場合は、土地をすでに購入している、所有しているなどで土地探しをする必要がない場合がほとんどです。

 

注文住宅が完成するまでの流れ

注文住宅が完成するまでの流れとは

注文住宅は全てゼロから決めていくため時間がかかりますが、自分だけの理想の家を建てられるという魅力もあります。

ここでは、なぜ注文住宅はそれほど時間がかかるのかを完成までの流れを元に詳しく解説します。

 

理想の家のイメージを整理する

自分たちが住みたい理想の家がどのようなものか、建てたい家のイメージを整理することが最初のステップです。

この作業は理想の暮らしを手に入れるための最も重要な作業なので、1〜2ヶ月ほどかけてじっくりとイメージを具体化しましょう。

理想の家のイメージを整理することで、効率的に土地を探せたり、自分たちに合うハウスメーカー・工務店を選択できたりします。

 

ここで決めておきたいポイントとしては、「住みたいエリア」「間取り」「デザイン」「住宅性能」などが主にあげられます。

いずれのポイントも、現在や将来でどのような暮らしをしたいかを想像しながらまとめていきましょう。

 

予算を決める

理想の家のイメージと並行して予算計画も立てていきましょう。

まず実際に注文住宅の購入に充てられる資金がどれほどあるのかを確認します。

加えて、現在返済中のローンも踏まえて、新規ローンでいくら借りられるのか概算金額を計算し、予算を出します。

この際に、毎月の家計を考慮した住宅ローンの返済計画もざっくりと考えておくと今後の作業がスムーズに進みます。

また予算の総額を決定した後に、「土地代」「建築費」「諸経費」といった各項目の予算配分も決めておくことも大切です。

予算配分の相場としては、土地代25%、建築費65%、諸経費10%とされていますので、予算計画を立てる際の参考にしましょう。

なお、注文住宅の費用については下記記事にて詳しくご紹介しています。
注文住宅の費用相場は?建築にかかる費用の内訳と建築実例

 

土地探し・土地契約

理想の家のイメージと予算計画がまとまったら、次に行うのは土地探しです。

住みたいエリアの候補地から、理想の家を建てるために必要な広さや立地条件の合う土地を探していきます。

探し方で一般的なのはその土地の不動産会社に依頼する方法です。

自分で足を運んで探す方法や地場工務店に土地探しから依頼する方法もあります。条件に合う土地が見つかれば、土地購入の契約を結びます。

 

土地探しは注文住宅を建てる上で特に難航しやすい工程と言われています。

あらかじめ3ヶ月以内に見つけた土地の中から選ぶ、というように探す期限を設けておくとスムーズに進めやすくなります。

なお、土地探しは3ヶ月〜6ヶ月程度の期間で決めることがほとんどですが、条件にこだわると1年以上かかる場合もあります。

土地探しの方法に関しては、下記の記事でも詳しく解説しております。
失敗しない土地探しの方法を知って、希望の注文住宅を建てよう!

 

ハウスメーカー候補探し

土地が決まったら、注文住宅を設計・建築するハウスメーカーや工務店を探します。

まずは各社のWebサイトなどを参照しながら、気になる住宅会社の資料請求を行います。

理想の家のイメージに合うデザインや気に入った住宅会社を見つけたら、各会社が開催している展示会やモデルルームに足を運びましょう。

実際に完成した住宅を見ることで、その会社で家を建てるとどのような仕上がりになるのか具体的なイメージを掴むことができます。

 

なお、住宅会社ごとに得意な工法やこだわっているポイントなどは異なります。

理想の住まいを手に入れるためには自分たちの希望に合う住宅会社を見つけることが重要です。

さらに、営業担当者は注文住宅が完成するまでの長い付き合いになる人物です。「担当者に気軽に要望を伝えられる」「自分たちの意見を齟齬なく理解してもらえる」などの観点で、相性の良し悪しもしっかりと見極めましょう。

 

概算見積もり・住宅ローン事前審査

ハウスメーカーや工務店の候補を2〜3社までに絞れたら、建てたい家の理想を伝えた上で簡単な間取り図を提案してもらいましょう。

この際に「概算見積もり」と呼ばれる大まかな見積もりも併せて作成してもらいます。

概算見積もりを受け取ったら、金融機関に住宅ローンの事前審査を申し込みます。

住宅会社の提案にかかる期間にも左右されますが、これらの作業は1〜3ヶ月ほどを目安に進めるといいでしょう。

 

この段階では「理想の家に近しい設計にできるか」「予算内に収まるか」などを判断軸に、住宅会社を判断します。

なお、間取り図だけではなかなか住宅の完成形をイメージできない場合もあります。

不明点は都度営業担当者に聞きながら、提案された住宅のイメージを明確にしていきましょう。

この工程では、最終的に契約する住宅会社を1社に絞るところまでがゴールです。

 

詳細見積もり・施工契約

契約する住宅会社を1社に絞ったら、より具体的な住宅の設計をプランニングしていきます。

窓の大きさや住宅の設備(水回り設備、空調設備など)、壁紙の種類に至るまで細かく決めていく作業です。

この工程も土地探しと同様に難航しやすい工程の一つですが、3〜6ヶ月を目安に進めていきましょう。

具体的な設計が決まったら、「詳細見積もり」と呼ばれる最終的な見積もりを作成してもらいます。

住宅の設計と予算が納得のいくものになっていれば、施工契約を行いましょう。

 

住宅ローン本審査

住宅ローンの本審査は住宅の詳細見積もりと施工契約書を用いて申し込みます。

この際、事前審査を通過している金融機関へ住宅ローンの本審査を申し込みます。

事前審査が通過していれば本審査で落とされる可能性は低くなります。

万が一本審査で落ちることも想定し、あらかじめ事前審査は複数の金融機関で行っておくと安心です。

また、住宅ローンの本審査では勤務先への在籍確認や健康状況の確認、担保価格の査定など事前審査よりも厳密な審査が行われまず。

審査期間は1ヶ月ほどかかるのが一般的です。

なお、住宅ローンについては下記記事にて詳しくご紹介しています。
住宅ローンの借入れには年齢制限がある?住宅ローンについてわかりやすく解説

 

建築工事

住宅ローンの本審査と並行して着工準備も進めていきます。

着工前には地鎮祭や棟上げ式を行ってから建築工事が始まります。

なお、棟上げ式は地域によって実施の有無が異なるため、事前にやるかどうかを住宅会社とすり合わせておくといいでしょう。

さらに、施工中は近隣住人に工事音や人の出入りで迷惑をかけることが想定されるため、挨拶回りも忘れずに着工前に済ませましょう。

 

施工中はできるだけ建築現場へ足を運ぶことをおすすめします。

建築現場を確認することで家が完成するまでの過程を楽しむことができます。

また、工事の中で不安な点があった場合に住宅会社を通して確認しながら進められるため、より納得のいく住まいを実現できるでしょう。

なお、注文住宅の着工から完成までの期間はおおよそ3ヶ月〜6ヶ月です。

 

竣工・引き渡し

住宅が完成したら、引き渡しの前に内覧を行い気になる点がないかチェックします。

問題がなければ引き渡しをされて終了です。

 

注文住宅の完成に時間がかかる原因と対策

注文住宅の完成に時間がかかる原因と対策とは

注文住宅は決めることが多くあり、予定していた期間よりも完成までに時間がかかるケースは少なくありません。

ここでは、予定よりも大幅に時間がかかってしまう原因になりがちなポイントと、できるだけスムーズに注文住宅を完成させるためのコツについて解説します。

 

土地探しに時間がかかる

土地探しは注文住宅を建てる過程の中で特につまずきやすいポイントです。

なぜなら、限られた期間内で100%条件をクリアする土地を見つけることは非常に難しいからです。

では、土地探しを予定通りに進めるためにはどのような点に注意すればいいか見ていきましょう。

 

■対策1:住みたいエリアの候補を複数用意する

希望のエリアで条件に合う土地をスムーズに見つけるためには、住みたいエリアの候補を複数用意しておくことをおすすめします。

もし住みたいエリアを限定してしまうと、そもそも土地に空きが出るまで待つ期間が発生し、さらに条件に合う土地となるとどうしても時間がかかる可能性が高くなってしまいます。

このような場合に、希望の注文住宅を建てるエリアをなるべく広範囲にすることや、2〜3箇所のエリア候補を用意しておくことで、解決策になるでしょう。

 

■対策2:土地に求める条件の優先順位を決める

もう一つ大切な対策として、土地に求める条件に優先順位をつけておくことです。

例えば、どうしても譲れない条件を2つほどに厳選し、他の条件には優先順位をつけておきます。

そうすることで、条件に100%合わない場合でも妥協点を見つけやすくなります。この際の優先順位は、家族のライフプランに合わせて決めていくといいでしょう。

 

家の設計に時間がかかる

家の詳しい設計プランを決める工程も時間がかかります。

特にあらかじめ決めておいた理想のイメージ通りにならなかった際に迷うことが多いでしょう。

さらに、家族の意見が合わなかったり予算をどこにかけるかを決めきれなかったりすると、より時間がかかる原因になります。

 

■対策1:求めることの優先順位を決める

注文住宅を建てる流れでのうち、最初の「理想のイメージを整理する」という段階で、求めることの優先順位をしっかりと決めておくことは最も有効な対策です。

「吹き抜けは絶対に作りたい」「ガレージハウスにしたい」など絶対に実現したいイメージがある場合は、そのほかの希望は予算との兼ね合いを見て「できたらやる」という気持ちで考えておくと判断に困ることが減るでしょう。

 

しかし、詳細な設計プランでは想定していなかった細かい部分で迷うことは多くあります。

このような場合に時間をかけないためには、多数決など迷った場合の決定ルールをあらかじめ家族で決めておくのも選択肢の一つでしょう。

 

■対策2:余裕を持った予算計画にする

詳細な設計プランでは、概算見積もりでは決めていなかった細かな設計にこだわると予算オーバーするケースがあります。

予算オーバーしてしまうと、せっかく決めた設計や設備のどこを削るか考える手間が発生します。

このようなことを避けるためには、概算見積もりの時点では建築費の予算に100万〜200万円ほど余裕をもたせておきましょう。

 

注文住宅で理想の住まいを手に入れよう

注文住宅では建売住宅の購入に比べて引き渡しまでの期間が長く、一般的には14ヶ月ほどかかります。

しかし、時間をかけてゼロから建てた分だけ、注文住宅を手に入れた際の愛着は大きいものとなるでしょう。

 

ライフデザイン・カバヤではお客様の理想とされる注文住宅を実現するために、最適な提案をいたします。

注文住宅を検討されている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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