Column コラム
25坪の平屋はいくらで建てられる?相場と間取りのコツを紹介
平屋を建てたいときに、まず気になるのが費用相場や間取りです。
特に25坪の場合は、どんな間取りにすればよいか、費用はどの程度が平均値なのかを知りたい方も多いでしょう。
そこで今回は、25坪の平屋を建築する際にかかる費用の価格相場や間取り例、注意点をわかりやすく解説します。
25坪の平屋の建築相場
25坪の平屋における建築相場は、2,000万円~2,500万円程度です。
坪単価にすると、およそ80~100万円かかるといわれています。
ただし平屋の建築費用は、依頼する住宅会社やプラン・間取りによって大きく変動します。
たとえば、大手の住宅メーカーの場合は、3,000万円以上かかることも珍しくありません。
反対に、ローコスト住宅であれば、坪単価50万円程度、建築総額2,000万円を下回るケースもあります。
25坪の平屋建築は、住宅会社はもちろんのこと、導入する設備や間取り・デザインを変えるだけでも、1,000万円以上の価格差が出ることを知っておきましょう。
なお、二階建てよりも平屋の方が割高になる理由と、安くするコツを別の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
平屋は二階建て住宅よりも費用が割高?理由や安く抑えるコツを紹介
25坪の平屋の間取り
25坪の平屋は、2LDKや3LDKの間取りにするのが一般的です。しかし、実際に25坪の規模感はイメージしにくいかもしれません。
ここでは、それぞれの間取りについて一例を紹介します。
3LDKの間取り
25坪の平屋で3LDKに区切る場合は、家族構成として夫婦2人と子ども1〜2人の3,4人暮らしが最適です。
部屋は、主寝室と子ども部屋に加えて、来客用の部屋や和室など合計3部屋を設置できます。
ベースとなるLDKの広さによって、個室の広さは変わります。
例えば25坪のうちLDK部分が15畳程度とすると、個室はそれぞれ約4〜5畳となるでしょう。
LDKが8〜10畳なら、広々と6畳以上の個室を確保することも可能です。
また、個室を2つにして仕切りで区切っておけば、家族構成やライフスタイルが変化しても、のちのちリフォームしやすくできるでしょう。
2LDKの間取り
25坪の平屋における2LDKは、夫婦2人のみ、もしくは夫婦と子ども1人の3人暮らしで快適に過ごせる間取りです。
LDKは広々と20畳程度確保でき、5〜6畳の個室も2つ設置できます。
さらに、十分な収納スペースも別で確保することが可能です。
ただし、個室が2つであるがゆえに、家族のプライバシーを守るのが難しい場合もあるかもしれません。
そのような場合は、段差をつけて屋根裏部屋やロフトなどを設置し、仕切りのある空間を増やすこともおすすめです。
平屋の2LDKでは、個室を増やさずとも仕切りや段差などで部屋数を調整できる点も特徴の一つです。
なお、間取りを決める際の注意点について、別の記事で詳しく説明していますのでご覧ください。
注文住宅の間取りを決める際の失敗しないポイント!
満足のいく25坪の平屋を建てるポイント
25坪の平屋で生活しやすい空間を実現するためには、いくつかのポイントを意識することが大切です。
この項目では、満足のいく平屋を建てるためのポイントを4つ紹介します。
家事導線を短くシンプルにする
まずは、生活の導線をスムーズにすることです。
導線をシンプルにすれば、室内の移動も効率よくなり、家事の時短にもつながります。
一番家族が利用する廊下に不用意な仕切りが設置されていたり、部屋があったりすると、無駄な動きが増え、ちょっとした家事でも手間が増えてしまうのです。
ポイントは、家事でよく利用するスペース同士をなるべく近づけることや、水回りを1カ所に集めることです。
たとえば、買い物から帰ってきたときにスムーズに台所まで行くための導線を確保したり、キッチンから食卓までの障害物を減らしたりすることが挙げられるでしょう。
あるいは、洗濯機から干しに行くまでの位置関係をシンプルにしたり、干し終わって回収したあとにすぐにしまえるようクローゼットを近くに設置したりするのもおすすめです。
複数の家事を同時にこなしても、無駄な移動や作業が発生しない間取りを意識しましょう。
スキップフロアやダウンフロアを活用する
スキップフロアやダウンフロアを検討するのもよいでしょう。
スキップフロアは天井の高さを変えずに段差を作って、中2階、1.5階などの空間を作る方法です。
平屋の部屋数では収納場所が足りないときや、家に立体感がほしいときによく利用されています。
スキップフロアを導入すれば、子ども用の勉強部屋や自分の書斎なども設置でき、天井と床との空間を有効活用できるでしょう。
ダウンフロアは、床部分から数段下げた空間を作る方法で、天井を高くでき、部屋全体も広く見せられます。
リビングやキッチンなどでよく活用されており、キッチンなら約15〜20cmの段差、リビングなら約30cmの段差を付けるのが一般的です。
リビングに1段下がった空間があれば、仕切りを設置せずとも空間を分けられるうえに、部屋も広々とした雰囲気になるため、平屋との相性もよいでしょう。
また、段差部分は、来客時のベンチ代わりにできますし、キッチンであれば家事の効率化にもつながります。
ロフトや屋根裏部屋を作る
スキップフロアやダウンフロアに近い手法で、ロフトや屋根裏部屋を取り入れる方法もいいでしょう。
ロフトは、1階部分に階段やはしごを設置して小部屋を増やす方法です。
収納スペースの追加としてはもちろん、リモートワークによる作業部屋としても役立ちます。
屋根裏空間の活用もおすすめです。屋根裏部屋は、特に収納スペースの確保に効果的です。
天井に勾配がついている場合は空間が余るため、その部分に屋根裏部屋や小屋裏収納を設置する方法です。
屋根裏部屋と聞くと、はしごをかけて登るイメージがありますが、階段を固定して部屋に上がる設計にもできます。
また、断熱対策をしっかりと取ることで、屋根裏でもほかの部屋と同様に快適な空間を演出できるでしょう。
外と繋がるテラスを設ける
テラスを設置するのもおすすめです。
平屋は、すぐに外に出られるのが魅力のひとつでもあります。
平屋のよい部分を活かすためにも、外につながるテラスを活用してみてはいかがでしょうか。
通常の平屋や住宅では、中庭にコの字型やロの字型でテラスを設置するケースもありますが、25坪の平屋では少々難しいでしょう。
そこで、リビングから外に直接出られるように、床との段差をなくして高さをつけたテラスを取り入れると、25坪でも開放的で過ごしやすい空間を実現できます。
ほかにも、リビングの窓を人が出入りできるよう大きめにしたり、悪天候時に軒下でも過ごせるよう軒を大きめに取ったりして、アレンジするのもおすすめです。
ただし、外に設置したテラスは中庭ではないため、外からの視線が気になる方もいるでしょう。そのような場合には、外壁などをテラスの周囲に設置することでプライバシー対策にもなります。
平屋を建てる際に注意すべきこと
最後に、25坪の平屋を建てる際に注意すべき点を3つ紹介します。
平屋の問題点もよく加味しながら、設計計画を立てましょう。
土地の広さが十分にあるか確認する
平屋は、1階部分にすべての居住スペースを集めるため、前提として二階建てよりも広い土地が必要です。
その際に考慮しなくてはならないのが住宅建築の「建ぺい率」です。
建ぺい率は、土地に対する建物面積の割合を示す言葉で、住宅を建てる際にも適用されます。
建ぺい率は地域ごとに細かく定められており、平屋の建築では40〜60%と設定される地域が多いでしょう。
そのため、建ぺい率が50%の土地に25坪の平屋を建てたい場合は、用意する土地は2倍の「50坪」となるのです。
「25坪だから25坪の土地」が必要なのではなく、建設予定地域の建ぺい率によって、準備する土地の広さは異なると理解しておきましょう。
土地を購入する際にも、建ぺい率を踏まえたうえで余裕のある広さで購入するのがよいです。
採光や風通しを考慮した設計にする
平屋は建物自体の高さが低いため、周辺に高い建物があると日当たりが悪くなってしまうのが注意点です。
土地探しの際には周辺環境もよくリサーチしてから選びましょう。
また、平屋の場合、建物の中心部分には日光や風が届きにくいデメリットがありますが、別の設備にすることで問題は十分に解消できます。
たとえば、窓は天窓など高い位置に設置するものを選べば、上から光を取り入れられるでしょう。
中庭は日当たりも風通しの確保にも最適ですし、サンルームであればガラス張りの空間のため、洗濯物を干したり、テラスのように過ごしたりもできます。
ただし、25坪の平屋で中庭を設置するのは難しいケースもあるため、「天窓に変える」「サーキュレーターを設置する」などの導入もおすすめです。
防犯や外部からの視線に注意する
最後に、防犯対策やプライバシーの確保について準備しましょう。
平屋は、二階建て住宅よりも侵入されやすいことから、防犯面では十分な対策を施しておくことが重要です。
平屋の防犯対策として、窓ガラスを防犯ガラスに切り替えることが有効でしょう。
防犯ガラスは、通常のガラスより侵入に時間がかかる素材が使用されていることから、空き巣対策として活用されています。
また、窓ガラスに補助鍵や防犯フィルムを取り付ける方法もおすすめです。
フィルムや補助鍵が付いていることは、外からでも確認できるため、不審者に侵入を諦めさせる手段にもなり得ます。
窓以外では、玄関にセンサーライトを設置したり、防犯カメラを導入したりするのもよいでしょう。
手軽にできる対策として、音の出る砂利を庭に敷く方法もあります。
ホームセンターでも購入できますし、庭のデザイン性も高まるため、補助対策として取り入れてもよさそうです。
プライバシーを確保するための対策としては、外から見える位置にリビングを設置しないことや、外壁を作ることが挙げられます。
レースカーテンやすりガラスなどを使って、目隠しを作るのも効果的です。
なお、平屋での暮らし方について別の記事で詳しくまとめていますのでご覧ください。
<HIRAYA style>平屋の暮らしかた
25坪の平屋を建てるならカバヤがおすすめ
25坪の平屋は、2,000~2,500万円程度で建てられるケースが多いとお伝えしました。
しかし、間取りや設備・デザインへのこだわり、依頼する住宅会社のプランによっては、大幅に相場を上回ることもあります。
そこで、事前に平屋建築で優先したい部分を決め、満足のいく間取りや設備をしっかりと検討しておくのがおすすめです。
ライフデザイン・カバヤでは、25坪の平屋建築を考えている方からのご相談にも対応しています。
費用や間取りなど気になる疑問は、何でもお気軽にお声がけください。お近くの展示会場や相談会でお待ちしております。
電話やWebによる相談会もぜひご利用ください。
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