Works 施工実例
平屋だからこそ実現できた約30帖の大空間リビング。 本物の木の質感とメリハリ感を重視した、直線的なラインが美しい社員の自邸。
ご実家では、兄弟姉妹がみんな独立して、2階がまったく使われなくなったとのことで「平屋一択でした」と奥様。「平屋だと間取りの自由度も上がるので、やりたかったことができました」とご主人。
K様邸を象徴するのは、26.5帖のLDKと3帖の畳コーナーを合わせた約30帖の大空間。これほどの広さが畳コーナーの柱1本で支えられているのは、リビングとダイニングの窓の間に91cmの壁を設けているから。この壁が天井を支えると同時に、テラスでは目隠しとしても機能している。
家の中の天井には本物のレッドシダーを使用。外は軒天井ボードのアルテザート「レッドシダーエイジング」で色みを合わせた。広いLDKの天井はすべて無垢材で、ツヤの出るクリア塗装を施している。
さらに、「天井と軒がフラットにつながって見える家」にしたいと、天井と軒天の木目をそろえて、中と外のつながり感を出した。南側は全面ハイサイズのガラス窓で、パノラマの景色がすぐそばにあるように感じられる。
また、畳コーナーの小上がりは少し高めの30cmで、大人が腰かけるのにもちょうどいい高さに。柱は本物の木を貼り付けた突き板を使用した。キッチン横には、ご主人の仕事場としても、お子様の学習机としても使えるワークデスクを設置。冷蔵庫と冷凍庫が入る広いパントリーや、本棚が隠しトビラになっている可動棚など、隠せる収納スペースもたっぷり。2人が並んで使えるツーボウルの洗面台や、2ヵ所あるトイレなど、忙しい朝でも家族の動線が重ならない工夫もされている。
「庭でBBQがしたい」と、窓の外には大きなタイルテラスを設置。天井を支え、目隠しの役目も担う外壁はガス・コンセント付きで、広い軒の下で10人ちかく集まったこともあるとか。
アイアンのフレームを効果的に使ったファサードは、薄暮の空と混ざり合うと、照明も手伝って幻想的な雰囲気に。惜しみなく使われた木の質感と直線的なラインが融合して、モダンで唯一無二のオリジナリティあふれる家になっている。