吹き抜け空間にはフィギュア用ショーケースが見えるようプランニングした。
独特のカーポート屋根や四角を重ねたデザインがシャープな印象を生む外観。
居室内にゆとりある雰囲気が漂うスタイリッシュモダンな住まい。清潔感のホワイトを基調にした空間は、外部からの光を柔らかく反射して、室内を明るく照らしてくれる。またホワイトを基調としながらもフローリングの深い木質感、壁面に貼られた石材、リビング階段のシルバーなど、多彩な素材を使うことで、空間に変化を与えるとともに、Nさん邸ならではの雰囲気を創り上げた。
なかでもリビングの壁面、玄関に採用してある石材の使い方はNさんのこだわり。リビングではダウンライトをつけることで、ランダムな壁面の模様が浮かび、デザインのアクセントに。「映画を観る時には部屋の灯りをダウンライトだけにして楽しんでいます。石にライトがあたってムーディなんです」と、白で統一されたシンプルさのなかでも単調にならないような工夫が凝らされている。
間取りではお子さまたちとの暮らしかたや動線にこだわった。キッチンに立つ奥様から、リビング・和室の見渡せるよう配置したり、コンロ前にはガラスのフードを付けることで、油はねの心配を解消するとともに、お子さまの様子をうかがえるようにした。
またLDK上部は吹き抜けにすることで、ゆとりある空間を確保。1階にいながらも上階の様子がうかがえるコミュニケーション空間を実現した。そのほかNさんならではの提案として、旦那様のフィギュア用コレクションケースを2階に配置。一部は吹き抜け面に飾れるようにするなど、こだわりのある空間が生まれた。
家づくりの過程を振り返ってNさんは、「家族の人数だけモノは増えていくので、収納はありすぎて困ることはないと思います。また将来夫婦だけになった時のことも考えて、子ども仕様にしすぎないということが大切」と語ってくれた。