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WELLNESS RESERCH│スッキリ目覚めるには?

2021.02.09

  地球に生息するほとんどすべての生物が体の中に時を刻む装置を備えています。その装置を体内時計と呼びます。体内時計に基づいて生み出される生理現象が生体リズムです。生体リズムには秒単位の周期から1年以上の周期まで、さまざまな長さがあります。その中で周期が24時間に近いものをサーガディアンリズムといいます。 人間のサーガディアンリズムは24時間ピッタリではなく、少し長いことが多いにもかかわらず生活の時間帯が後にずれないのは、毎日、体内時計を24時間にリセットしているからです。ゼンマイ時計を思い出してみてください。 昔はラジオの時報に合わせて、乱れた針を元に戻したものです。そうしなければ、実際の時計との差が広がっていくからです。体内時計も同じこと。毎日リセットしないと、同調を保っていた長短さまざまの生体リズムが同期しなくなる恐れがあるのです。 同期の不足は心身の不調に繋がります。体内時計のリセットの基本は毎日同じ時刻に起きること。休日もできるだけ平日の時刻に起きるのが望ましいですね。長く眠るとしても1〜2時間以内にしましょう。それ以上長いと休日明けの朝が時差ボケ状態になってしまいます。 目覚まし時計が鳴らなくても自然に目が覚めたら起きるタイミング。たとえセットした時刻まで20〜30分余裕があっても、思い切って起きてしまいましょう。その方がスッキリと目覚めます。体内時計を合わせる手がかりはたくさんありますが、最も強力なのが光です。 体内時計を24時間に同調させるには起床後に太陽光を浴びることが何よりも効果的です。雨戸などで寝室を完璧に遮光すると、自然に目が覚めにくくなることがあります。朝日などで起床の少し前から枕元が少しずつ明るくなっていくと目覚めがスムーズになります。朝スッキリと目覚めると一日が楽しく過ごせます。体内時計を整えて、みなさん健康に過ごしましょう。
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