Column コラム
失敗したくない!黒い外壁の家を建てる際に知っておきたいポイントを紹介
おしゃれで個性的な外観にできるとして、黒い外壁の家を検討する方は少なくありません。
しかしながら、黒い外観の家は現代的でシックな印象を作れる一方、周辺環境から浮いてしまったり、汚れが気になってしまったりとトラブルが心配な方もいるかもしれません。
そこで本記事では、失敗せずに黒い外壁の家を建てるために知っておくべきメリットやデメリット、注意点を解説します。黒い外壁の家づくりを実現した実例も紹介していますので、ポイントを押さえて満足度の高い外観を目指しましょう。
黒い外壁の家ってどのような印象になる?
黒い外壁は、高級感を演出したい企業やお店がブランディングのために活用することが多いイメージです。そのため、クールで格式高い印象を持つかもしれません。
住宅の外壁に黒を採用した場合も同様で、一般的な住宅に多いホワイトやブラウンより目を引き、個性的で洗練された印象を与えます。また、落ち着きがあってクールなだけでなく、外壁材の組み合わせによってはカジュアルさやあたたかさもプラスできるのが黒い外壁の特徴です。
黒い外壁の家のメリット・デメリット
黒い外壁の家にすると、見た目や機能面でのメリットを得られる一方、暮らし心地の低下や設計の制限といったデメリットを感じる可能性もあります。
具体的にどのようなメリット・デメリットがあるかを、まずはチェックしておきましょう。
メリット
黒い外壁にするメリットには、以下が挙げられます。
・洋風にも和風にも合う色調でコーディネートしやすい
・色だけでなくさまざまな外壁材との組み合わせを楽しめる
・住宅全体の圧迫感を軽減できる
家の雰囲気を自在に変えられる点は、黒を採用する一番の魅力です。黒は色味がない分、ほかの色や素材とも組み合わせを考えやすく、目指したい方向性に合わせて調整できます。たとえば、白と黒のモノトーンカラーでモダンに仕上げるスタイルもあれば、木目調の外壁材とミックスして柔らかい印象の和風な家に仕上げることも可能です。
また、住宅の形状によっては白い壁より黒い壁にしたほうがスッキリとした外観になることもあります。
デメリット
反対に、黒い外観にする家には以下のデメリットが発生します。
・熱を吸収しやすいため、室温が高くなる
・白い壁よりも色あせや汚れで劣化しやすい
・塗料に黒がない場合や、地域の規定で黒を使えない場合がある
黒は、熱を吸収しやすいカラーです。そのため、外壁自体の温度が高まるのはもちろん、室内にも熱が届いて、夏場は暑さを感じやすいかもしれません。対策として断熱性の高い素材や窓を採用する必要がありますが、その分のコストが上乗せになることも考慮しなくてはなりません。
また、黒い壁は紫外線で劣化しやすく、鳥のフンや土汚れで色があせて見えてしまうことも気になるポイントです。ほかにも、選ぶ塗料によっては黒がなかったり、建設地域の決まりで景観に合わない黒は禁止になっていたりすることも珍しくありません。
外壁材は何を使う?素材による違いやポイント
黒い外壁に使われる外壁材として、よく利用される4つの素材があります。
ガルバリウム鋼板
最もよく利用されているのが、ガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板は金属製で耐久性が高いのが特徴で、色も濃いものが多く展開されています。見た目もツヤ感があり、スタイリッシュな外観にできるのが魅力です。
ただし、金属製のため熱がこもりやすく、夏場は触るのが危険なこともあるでしょう。また、貼り合わせていく施工手法のため、継ぎ目が目立つのも人によっては気になる点です。
サイディング
サイディングは、黒い外壁に限らず多くの住宅に使用されている素材です。
セメントや繊維質などを原料に、パネル状に生産されており、貼り付けるだけで施工できます。また、多くの形・色・柄があり、同じ黒でもさまざまなデザインを楽しめるのが特徴です。
デメリットとしては、貼り付け方式で施工するため継ぎ目が目立ちやすい点が挙げられます。
木材(焼き杉)
黒い外壁にするには、自然素材の木材を利用することも可能です。
たとえば、焼いて炭化させた杉(焼き杉)なら耐久性が高い上に、自然な発色で黒い外壁にできます。焼き杉は日本古来から活用されている環境に優しい素材のため、和風な住宅や柔らかい印象にしたい住宅にも向いているでしょう。
ただし、焼き杉を扱っている会社が身近になかったり、地域によっては使用が認められなかったりするケースもあります。
塗装(吹付)
外壁材そのものを黒いものにするのではなく、塗装によって黒い外壁にする方法もあります。塗装なら同じ黒でも微妙に異なるニュアンスを演出しやすく、表面にツヤを出したり、マットに仕上げたりと希望に沿ったデザインを実現しやすいのが魅力です。
ただし、塗料には樹脂製やオーガニック系など多くの種類があるため、どれを選ぶかでメンテナンス頻度や劣化具合が変わってしまう点には注意しましょう。
黒い外壁にする際に注意しておくべきポイント
家を黒い外観にしたい場合には、どのような点に注意したらよいでしょうか。3つのポイントを紹介しますので、意識してデザインを考えてみましょう。
カラーシミュレーションをする
家の外観を決めるのは、外壁の色だけではありません。外壁色や形状・素材の組み合わせによって、外観のバランスは整います。
そのため、外壁を黒にした場合に、ほかの部分をどのような色や素材にすれば全体が整うか、細かくシミュレーションしてみるのが重要です。たとえば、外壁が黒で玄関ドアが木目なら和モダンな印象にできますし、グレーのフェンスで外構を構成するならより一層スタイリッシュにできるでしょう。
一部の高機能塗料には黒色がなく、濃い色の選択肢が限られる
黒い外壁を望んでも、希望する塗料に黒がないケースも珍しくありません。とくに断熱・遮熱性のある高機能塗料の場合は、濃い色を展開していなかったり、白や淡い色のみを扱っていたりするケースが多いでしょう。
また、せっかく濃い色を選んでも塗り替えの頻度が高くなってしまっては、コスト面も心配です。そのため、耐久性や機能性も加味しながら、場合によっては黒以外の選択肢を持つことも考えましょう。グレー系や濃い茶系なら、黒に近い雰囲気を演出できます。
黒一色にせず、黒以外の色と組み合わせる
カラーシミュレーションと合わせて検討したいのが、ほかの色との組み合わせです。黒だけで外観をコーディネートすると、どうしても威圧感や膨張感が出てしまいます。
そこで、アクセントになる色を取り入れて、住宅に立体感を与えるのもおすすめです。たとえば、黒い外壁に赤や青の差し色を加えて強さを軽減したり、ホワイトやグレーと組み合わせて統一感を出したりするのもよいでしょう。
反対に、外壁全体は黒でなくても、ドアや窓枠を黒にするだけでも黒い外観の住宅として印象付けられます。
黒い外壁の家の実例紹介
最後に、黒い外壁を採用した住宅の事例を紹介します。
黒以外にどのような点にこだわって設計されているかに注目しながらご覧ください。
優美な外観とこだわり抜いた空間設計がのびやかな暮らし心地を実現
こちらの邸宅は黒を貴重とした外観ではあるものの、木目や玄関前の緑でアクセントを加えて周囲とも調和するデザインに仕上げています。また、玄関前のアプローチやカーポートにはホワイトやグレーの素材を取り入れて、住宅の無機質さを和らげているのが特徴です。
室内も外観に合わせてシックなインテリアで統一している部分があり、住宅内外で雰囲気を合わせています。
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優美な外観とこだわり抜いた空間設計がのびやかな暮らし心地を実現
エッジの効いたスタイリッシュモダンな家 デザイン優先も、住み心地はプロがフォロー
こちらは、ブラックとブラウンで外観コーディネートをまとめたスタイリッシュな邸宅です。平屋ながら、ダイナミックで遊び心のあるカラーリングを採用し、ガレージに停めている愛車も外観のアクセントになるよう設計されています。
広大な土地だからこそ実現できる住宅形状や外観デザインです。
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敷地形状とロケーションが生きる、5人家族がのびのび暮らす家。
こちらの邸宅は黒をベースにした外観ながらも、アクセントにブラウンの壁や玄関ドアを取り入れて、周辺の緑にもなじむように仕上げています。
また、室内も外観の黒と呼応するようにモノトーンベースに木目が映えるインテリアで統一し、住宅全体をシックな装いでまとめているところもセンスを感じられるポイントです。
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敷地形状とロケーションが生きる、5人家族がのびのび暮らす家。
ポイントを押さえておしゃれでモダンな印象の黒い外壁の家を建てよ
黒い外観の家を完成させるには、色だけでなく外壁材の特徴や色の組み合わせ、景観も考慮しながら、納得できるものだけを選択していくのが大切です。組み合わせや使用素材を間違えると、かえって悪目立ちしたり、住みにくくなったりと注意点もあります。
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