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2階にリビングとバルコニーを設置するメリット・デメリット!実例もご紹介!
2階にリビングやバルコニーを設置して、眺望を楽しみながら家族団らんのひとときを過ごしたいと考える方もいらっしゃるでしょう。しかし一方で、階段を上り下りするリスクや家事動線への不安といったデメリットも気になってしまうかもしれません。
そこで本記事では、2階にリビングやバルコニーを設置するメリット・デメリットについて、詳しく解説します。快適なリビングやバルコニーを設計するための間取りのポイントや、実際の施工事例も合わせて紹介しますので、検討や設置の計画作りにお役立てください。
2階リビングの特徴
まずは、住宅の中でも特に過ごす機会の多い空間とも言えるリビングについて見てみましょう。リビングを2階に設置するとどんな特徴やメリット・デメリットがあるのでしょうか。
2階リビングとは
2階リビングは2階にリビングを設置する間取りのことで、これまでは都市部の狭小地や密集地などを中心に導入されるケースがよく見られました。
しかし近年は、風通しや採光の確保、眺望を楽しむといった目的であえて2階にリビングを設置する家庭も増えています。また、3階建てやビルトインガレージ付きなど多様な住宅設計も一般的になり、住宅形状や設計によっては、2階にリビングを置いたほうがメリットが得られることも大いにあるでしょう。
2階リビングにするメリット
2階にリビングを設置するメリットには、以下が挙げられます。
・採光や風通しを確保しやすい
・近隣からの視線が気になりにくい
・窓からの眺望を楽しめる
・住宅自体の強度を高められる
2階なら、住宅が密集している地域でも風や日光を取り込みやすく、窓を高く設置できるため眺望も楽しめます。また、近隣を歩く通行人からの視線を気にせずに、プライベート空間を満喫できます。
構造的にも2階にリビングを置くと、1階部分に壁や仕切りを多く設置できて耐震性の向上につながるでしょう。
2階リビングにするデメリット
一方、2階リビングのデメリットは以下です。
・ライフスタイルの変化によって階段の上り下りがきつくなる
・2階への家具・家電搬入が難しくなる可能性がある
・採光性が高まる分、夏場は室温も高まる
・帰宅時に家族の気配を感じにくい
家族で集まるリビングが2階だと、高齢の両親や小さな子ども、妊娠中の家族にとって階段の上り下りが大きな負担となります。リビングとキッチンを併設する場合は、買い物の荷物の持ち運びや日々の掃除、家電・家具の搬入などで、階段の存在がネックとなってしまうでしょう。
また、日当たりの良さも夏場になればデメリットに変わります。屋根からの熱が室内に溜まり、室温の上昇につながるでしょう。ほかにも家族が1階の個室に直行してしまうと、家族間での会話が減ってしまう不安もあります。
2階バルコニーの特徴
次に、2階バルコニーについて紹介します。2階バルコニーもリビングと合わせて人気があるスタイルですので、特徴を把握しておきましょう。
バルコニーとは
バルコニーに明確な定義はありません。しかし一般的には、屋外に設置された屋根のないスペースで、ベランダよりも広々とした空間を示すことが多いでしょう。バルコニーには、下階の屋根を利用したルーフバルコニーや、建物の内側に設置するインナーバルコニー、屋上に設置するスカイバルコニーなどさまざまな種類があります。
またバルコニーは、ベランダのように柵に囲われておらず、必ずしも軒下や庇(ひさし)に収まっているとは限りません。似た用語に「テラス」もありますが、テラスは1階に作られるのが基本です。
2階バルコニーのメリット
2階バルコニーのメリットは、以下のとおりです。
・さまざまな用途で利用できるアウトドアリビングになる
・室内とのつながりを活かして空間全体が広く見える
・見晴らしを楽しめる
・災害時の避難場所として利用できる
・大型家具や家電の搬入口になる
バルコニーは広い室外空間のため、日々の家事なら洗濯物を干すランドリースペースや家庭菜園コーナー、休日ならBBQや子どものプール遊びといったレジャー活動にも使えます。またバルコニーに出る窓を大きくすれば、室内との一体感も生まれ、より一層広々とした空間にすることも叶うでしょう。
万が一、火事や地震などの災害が発生して自宅から出られなくなっても、バルコニーに一次避難すれば救助してもらえる可能性も高まります。引っ越しの際に家具の搬入をしやすくなる点も、バルコニー設置のメリットです。
2階バルコニーのデメリット
反対に、2階バルコニーのデメリットはこちらです。
・建築コストが高くなる
・2階の間取りに制限が生まれる
・掃除や定期的なメンテナンスが必要
・死角が生まれるため、防犯対策が手薄になる
バルコニーの設置すると、通常の2階建てを建てるよりも複雑で建材量も多くなります。そのため、住宅建築にかかる予算もおおよそ30万円以上は上乗せになるでしょう。広々としたバルコニーは魅力的なものの、その分室内の面積が制限されるため、十分な広さの室内空間を確保できない可能性もあります。
またバルコニーには、外からの雨や風が直接吹きつけますので、汚れや雨漏りの対策も欠かせません。そして、プライバシーを確保できる一方で、外部からの侵入や被害に気づきにくい点には注意が必要です。
2階にリビングとバルコニーを設置する際の間取りのポイント
2階リビングやバルコニーは魅力的な一方で、デメリットがあることもわかりました。では、快適なリビングやバルコニーを設置するためには、どんな点に気をつけたらよいでしょうか。3つのポイントを紹介します。
水回りは2階にまとめる
2階にリビングやバルコニーを設置すると、階段の上り下りが家族に負担をかけ、家事動線にも悪影響が生まれます。
そこで、必要な水回り設備をはじめから2階にまとめてしまうのがおすすめです。帰宅後にリビングからそのまま就寝したいのであれば、キッチンや浴室・トイレを2階に設置してしまえば、1階に降りる必要がありません。ただし寝室を1階に置く場合は、1階にもトイレを設置すると安心です。
水回りをまとめることでリビング自体が狭くなることも考慮しながら、家事の効率化を図れる間取りを総合的に判断しましょう。
バルコニーを広くする
2階にリビングや水回り設備を設置した場合、どうしても間取りが制限されてしまいます。そこで、バルコニーを広く取り、室外空間でマイナス部分を補うのも有効です。広いバルコニーがあれば、室内外を組み合わせた一体型のLDKとして活用できます。
たとえば、リビングでは設置が難しいランドリーコーナーや、子どもの遊び場なども十分に確保できるでしょう。洗濯に関していえば、洗濯機・物干し・クローゼットが2階に全部収まっていれば、階段を上り下りする必要もなくなり、すべての作業をスムーズにできます。
子供部屋は2階に作るのがおすすめ
デメリットに、1階と2階の間でのコミュニケーションが軽減してしまう点がありました。家族の存在を感じたいなら、子ども部屋も2階に設置するのがおすすめです。
たとえば、リビングを通ってから子ども部屋に行けるような間取りにしておけば、顔を合わせる機会を増やせます。また、あえて子どもの勉強コーナーをリビング内に設置して、コミュニケーションを取りながら子どもの様子を見守る間取りにするのも効果的です。
2階にリビングとバルコニーがある家の実例紹介
最後に、2階にリビングやバルコニーを設置している住宅の施工事例を紹介します。快適な空間設計を実現した事例から、間取りに必要な要素を洗い出してみましょう。
開放感も抜群、1階より大きな2階がある家 自由設計を得意とする住宅会社で実現
大きな窓で開放的なリビングを設計しているこちらの邸宅は、2階にLDKを設置しています。天井高を高くしたり、ダイニング側の床を少しだけ高くしたりすることで、より開放感のある空間演出が叶いました。
バルコニーを設置したことにより、風通しもよく日当たりも良好です。
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開放感も抜群、1階より大きな2階がある家 自由設計を得意とする住宅会社で実現
完成見学会でも人気を集めたコンパクトでも豊かな空間のある家
こちらの邸宅も、コンパクトな住宅ながら2階リビングとバルコニーの両方を設置しました。バルコニーは白・黒の壁や木製ルーバーで囲われ、外部からの視線を遮りながらも、効率よく風を通しています。
室内とのつながりには段差をつけて空間を区切り、実際の面積よりも広く見えるように設計している点も注目ポイントです。
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適材適所の収納で片付け上手 子どもの自立を育む家
こちらの邸宅は、2階LDKとバルコニーの設置で家事を効率化させています。リビング内に収納スペースを作り、子どもが自分でおもちゃを片付けられるようにしている点が特徴です。
ホワイトカラーと木の素材を組み合わせたやさしい印象の内装と、カーテンのない大きな窓で、開放感も倍増しています。
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家族構成や生活動線を考え理想の家づくりをしよう!
2階にリビングやバルコニーを設置するのは、多様化している昨今のライフスタイルと相性もよく、導入事例が増えています。しかし、階段の存在や日々のメンテナンス、生活動線でマイナスとなる部分が出てくるのも事実です。そこで、早い段階から長期的な視点で家族の変化に沿った間取りを設計する姿勢が大切です。
ライフデザイン・カバヤは、2階リビングやバルコニーの双方を実現している住宅を数多く手がけています。当社は、何世代に渡っても愛される住宅建築を強みとしており、中四国エリアでは特に実績も豊富です。
2階リビングやバルコニーの設置を検討中なら、まずはお気軽にご相談ください。