それぞれの個性が光る住宅街の中、おうち周りの空間を広く取ることでゆったりとした余裕が感じられる平屋。煙突のようなレンガ風の玄関壁に、ステップが浮いたようなフロート階段の立体的なアプローチがお家に入る前からワクワク感を演出している。

「家を持つなら今かな」と30代を迎えてから考え始めたというご夫妻。お2人ともご実家が戸建てだったこともあり、今後のライフプランも踏まえて、戸建てを想定していたそう。「部屋数は多くなくていい」「コンパクトに住みたい、でも庭は欲しい」と“住みたい家”に思いを巡らせていたところ、平屋をチョイス。玄関からすぐダイニングとキッチンがあり、奥のダウンフロア・リビングも段差のみでゾーニングされ、視界が広々としている。ご自分たちが生活しやすいことを優先し、過ごす時間が長いLDKをできるだけ大きく広く、廊下や壁を極力なくして開放的な空間になるようにした。

玄関と洗面所には、清潔感のある白の塗り風クロスをプラス。洗面台もミラーも2人並んでも余裕があるほど、幅の広いものを選んだ。広い洗面台は、洗濯物をたたんだりアイロンをかけたりと、作業台としても活躍してくれている。ミラー下には濃紺のタイルを貼ってアクセントに。レトロな雰囲気が奥様のお気に入りだとか。

寝室には、ご夫婦それぞれ個別のウォークイン・クローゼットを設けた。クローゼットだけで、もうひと部屋つくれるほどの大スペースで、衣類や小物類もそれぞれ個別に管理している。また、中で着替えもできるよう、内部にウォールミラーも設置した。

「コ」の字で囲まれた庭には、広い軒を備えたデッキがあり、洗濯物を干したり、将来的にはチェアを置いたりもしたいそう。緑がまぶしいお庭の天然芝は、毎日の水やりに加え、2～3週間に一度はご主人が芝刈り機でお手入れする。玄関アプローチはスクエアを重ねたフローティング・ステップで、目隠し壁には煙突のようにも見える質感のあるサイディングを使用。お2人好みのスタイリッシュなイメージを、シャープなラインとグレーの濃淡で演出している。

外構や間取りは「こんな風にしたい」という希望を伝え、カバヤからの提案を取り入れたところも多かったというご夫妻。家づくりを思い立ってから、ちょうど1年で理想の家に住まうことができたのも、事前の情報収集と担当の藤原のスピード感があってこそだったようだ。