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【実例つき】憧れの注文住宅に吹き抜けをつけたい!メリットやデメリット・費用を解説

カテゴリー:暮らしの提案

2020.09.10

明るく広々としたリビングを実現する方法のひとつとして、「吹き抜け」を造るという選択肢があります。

吹き抜けのある注文住宅は開放感があって誰もが憧れを抱くものです。

昼は太陽の光を取り入れ、夜には、条件が揃えば星空を眺めることもできるでしょう。

吹き抜けは心をも開放的にしてくれますが、様々なメリット・デメリットもあります。

今回は吹き抜けのある理想の注文住宅を建てるために参考になるお話を実例を含めて解説します。

 

吹き抜けのある注文住宅のメリットとデメリット

 

吹き抜けには「開口部が大きい」という特徴があります。

このことから、吹き抜けにすることで得られるプラスとマイナスの側面があります。

 

吹き抜けを設ける3つのメリット 

 

吹き抜けを造るメリットは大きく3つあります。

 

☑︎ 高い採光性

☑︎ 開放感

☑︎ 家族のつながりの感じやすさとコミュニケーションの取りやすさ

 

【 メリット① 】高い採光性

吹き抜けを造ることによって光を採り入れやすくなることもメリットとして挙げることができます。これは吹き抜けを設けたことにより生まれた空間への光の反射や窓の数から生まれるものです。

2階部分もガラス張りにした吹き抜けを造ると、明るさを確保することができます。

その光は部屋の奥まで入るので、明るい家を造りたい時にはプラスに働きますね。

また、採光性が高くなると自然と太陽光を浴びる量が多くなります。

一方で、紫外線が気になる方はUVカットガラスやUVカットフィルムを窓に設置すると良いでしょう。直射日光を受けない北側は、大開口を設けるのがおすすめです。

 

【 メリット② 】開放感 

吹き抜けは2階や3階の天井がなくなるため、開放感を生むことができます。

吹き抜けのない空間は天井がすぐ上にあるため、どうしても圧迫感が生まれてしまいます。

その一方、吹き抜けのある空間は、視線が大きく上下に広がることによって開放的な空間を作ることができます。

家族はもちろん、来客時など人が集うリビングは、吹き抜けを取り入れるのに適している部屋のひとつ。

開放的な空間はリラックス効果も高く、家族や仲間とゆったりとした時間を過ごすことができます。

 

他にも、たとえ、狭小住宅であっても、狭さを感じさせない工夫のひとつとして、吹き抜けが利用されることがあります。

寝室などプライベートな空間は狭くても良い、一方で、リビングだけでも広く造りたいといったケースでよく利用される手法です。

 

【 メリット③ 】

吹き抜けのある空間を造ると、家族間のコミュニケーションが取りやすく、家族の気配を感じやすい家になるというメリットが生まれます。

吹き抜けを設けないと、1階や2階の空間が繋がることがないので、閉鎖的な空間となってしまいます。

その結果、リビングに人が集まらず、コミュニケーションを取る頻度が下がってしまうこともあるでしょう。

一方で、吹き抜けを設けることで開放的な空間となり、リビングに家族が集まりやすくなるでしょう。

また、リビングに階段を設置する「リビング階段」と併用することで、家族の外出時や帰宅時にも声をかけるということも可能になります。

この他にも、高さを生かして吊り下げタイプの照明器具を配置する、上下階がつながった壁一面にタイルなどを張ってアクセントウォールにする、といったダイナミックなインテリアを楽しむこともできます。

 

【 おまけ /  小さなお子さんの日向ぼっこに 】

太陽の光は、私たちに気持ちよさを届けてくれるだけでなく、健康をももたらしてくれると言われています。

太陽光を浴びると私たちの体内でビタミンDが作られ、カルシウム吸収を促し、骨や歯を形作る手助けをしてくれるのです。

お子様にとって、日光浴は欠かせないものですよね。

 

吹き抜けを設ける3つのデメリット

 

吹き抜けを造るデメリットは大きく3つあります。

☑︎ 冷暖房の効率が悪くなる

☑︎ 音やにおいが広がりやすい

☑︎ プライバシー面での心配

 

【 デメリット① 】冷暖房の効率が悪くなる

暖かい空気は上へ、冷たい空気は空間の下へ集まることはご存知のことと思います。

吹き抜けを設けると、広く開放的な空間が生まれるため、冷暖房効率が悪くなってしまいます。これは致し方のない、科学的な特性によるものです。

特に冬の時期には、1階にあるリビングが寒いという状況になってしまいます。

そのために、一般的には、天井にヒーリングファンを設置して空気を滞留しないようにしたり、床暖房を併用しながら床を暖かくして温度調整する必要があります。

 

【 デメリット② 】音やにおいが広がりやすい

吹き抜けは開放的な空間となるので、1階で発生した音やにおいが2階や3階にまで広がってしまうというデメリットがあります。

これは吹き抜けの特性上仕方がないものですが、音を響きにくくする吸音材を設置したり、においが広がるのを防ぐ換気扇を設置することで、音やにおいが広がるのを防げることもありますし、家の構造や設計次第で変わる可能性もあるので営業担当者や設計士に確認をするといいかもしれません。

 

【 デメリット③ 】プライバシー面での心配 

太陽の光、庭の樹木、周囲の風景をあますところなく楽しめる吹き抜けの窓は、隣家や通りからの視線も導く部分でもあります。

せっかく風景を楽しめる広い空間を設けたのなら、カーテンで遮るのではなく、庭木や外構の工夫で外部からの視線を遮る工夫をしたいところです。

 

注文住宅に吹き抜けを設ける時の費用とは

 

注文住宅に吹き抜けを設ける場合には、一体いくらかかるのでしょうか。

結論から言えば、注文住宅でありますので、建築を依頼するハウスメーカー・工務店によって金額は変わってくるでしょう。

一般的に、ハウスメーカーであれば坪単価で費用が決まります。しかし、この坪単価もハウスメーカーによって異なり、吹き抜け部分をどのくらいの坪数にするかで費用も変わってきます。

 

憧れの吹き抜けのある注文住宅を建築するために気をつけるべきこと

 

憧れの吹き抜けのある注文住宅を手に入れるにあたって、気をつけるべき点を見落としてしまうと、せっかくお金をかけて吹き抜けのある注文住宅を建てても、「実際に暮らしてみたら理想とかけ離れていた!」という可能性もあります。

吹き抜けは、一部分とはいえ部屋の間取りが「縦」に合体したつくりです。合わせて窓を大きく取るケースもあるので、強度面と寒さ対策での充分な配慮が必要です。

 

吹き抜けとその下の空間との広さのバランスをよく検討する

 

魅力的な吹き抜け空間をを造るには、上部が吹き抜けとなる空間全体の床面積と、吹き抜けそのものの面積とのバランスがうまく取れていることが必要です。

LDKに吹き抜けをつくるなら、LDKの床面積と吹き抜け部分の面積とのバランスが大切だということです。

そのため以下の3つの項目は必ず確認するようにしましょう。

 

・吹き抜けの面積が狭すぎて開放感や採光性などのメリットが得られず中途半端な空間になっていないか

・反対に広い吹き抜けの面積に見合った空調計画が取れていないため、夏暑く冬は寒い空間になっていないか

・夜間の照明が好みの明るさになっているか

 

冷暖房効率がしっかりと検討されているか

 

上のデメリットでも触れた通り、縦長の空間である吹き抜けは夏の暑さ、冬の寒さが気になる場所となりがちです。せっく温めた空気が上層部へ溜まってしまえば、1階に相当する部分にいるご家族が寒い思いをてしまいます。

これを防止するのが、先ほども触れたシーリングファン。

冬場は上向きに回し、壁伝いに温かい空気が吹き抜けの下部に戻ってくるようにします。

夏場はこの逆で、下向きに回して、冷えた空気が壁伝いに上層へ向かっていくようにするのです。

この点では、後からでも購入できるサーキュレーターでも代用できます。

家の中の必要な部分に手軽に移動させることができます。

物理的に空気の行き来を遮ってしまう方法もあります。暖かい空気が上層に昇ってしまわないよう、カーテンやロールスクリーンで「仮の1階天井」を冬の間だけ設ける工夫も有効です。

最初から1階部分・2階部分を区切れるようロールスクリーンを設置しておけば、寒さだけでなく空間の分離が必要なシーンにいつでも対応も可能です。

家自体の断熱性能が高くなければなりません。家全体が「温かい状態」を保っていられれば、熱のロスを最低限にすることもできますね。

 

吹き抜けのある注文住宅の建築実例

 

ライフデザイン・カバヤでは、憧れの吹き抜けのある建築実例を多数、手掛けています。

 

フレキシブルな空間をスキップフロアで設計した住まい

 

スキップ構造を取り入れるなど、こだわりのプランニングが特徴。階段の途中に作られた2畳ほどの空間は、カウンターを設けて書斎として使うことができるようになっている。リビングの吹抜けの一部にもなっており、家族の気配も感じられる。

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中庭が光と風を運ぶコの字型の家

 

リビングの上はそのまま大きな吹き抜け空間になっており、その壁を利用してクライミングウォールが設置されるという遊びゴゴロも。

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