観光案内
山陽本線に乗って、兵庫県に入って最初の駅
上郡（かみごおり）駅から、鳥取県の智頭（ちず）駅の
間を、智頭急行が走っています。
智頭急行は全長が５７キロほどのローカル線ですが
ＪＲにも乗り入れていて、京都―鳥取間や、
岡山―鳥取間の急行も運行されていて、
黒字を確保している優秀な路線です。
上の写真はこの日に乗った時の、
智頭駅の手前の車窓からの景色です。
右奥に、小さくですけど智頭駅の屋根が写っているのです。
沿線はなかなかいい景色ですし、見どころもあります。
急行よりも各駅停車の普通列車が楽しいです。
ＪＲの青春１８きっぷの時期には、
普通列車１日乗り放題１０００円券を発売しています。
乗り放題ですのでお得です。
この切符を買って、
出発。
１４ある駅の６つ目の駅、平福駅でまず降りてみるのです。
このトンネルを
くぐったら、
平福駅です。
降りました。
駅の中の踏切を渡ります。
乗客がこの踏切を渡るまで、発車できないのです。
（ここで降りた乗客は私だけでしたけど）
とても立派で優雅な駅舎です。
列車は行ってしまいました。
駅から１００ｍくらいのところに橋があります。
この橋の上からの様子です。
かつては、美作方面の荷物を、
この佐用川を利用して
高瀬舟で、赤穂に運んでいたそうで
いい感じの景色です。
橋の反対側です。
橋を渡って、少し歩くと、
「これが見えませんか」と
お声を掛けられました。
珍しいお声の掛けかたと思いました。
とっさに「みえますよお。」とお応えしました。
全くのボランティアで
観光コースを教えて下さっているのです。
次の列車まで３０分ほどですので
３０分以内にまわれるコースをと
思いながら、観てましたら、
２５分のコースが描かれていました。
ここを曲がって、次は、次は、、、と
お尋ねしていましたが、、
ご主人の説明は、なかなか終わらないのです。
次の、説明に入りそうな雰囲気なのです。
やはり、説明は続くのです。
この地域の見どころ、など、など、を
熱心に説明して下さっています。
観光協会や、役場が作ったパンフレットも
いろいろ、取り揃えておられるのです。
さらに説明は続きます。
熱心に教えて下さいますので
こちらも、聞き入ってしまうのです。
ご主人の手作のパネルです。
ご自身で写された写真です。
これも、手製の資料。
今までは、
「遊びこころ」
「ふれ合い」
「目標をもつ」
「生き甲斐」
を、テーマにしてきたけど
去年病気をされてからは、それに
「気力」
を追加したのだそうです。
もう、ずいぶん時間が経ったような、
時計を見ましたら、発車時間ぎりぎりでした。
まだお話は尽きないようですし、楽しいのですが
この列車を逃すと２時間足止めで
次の予定が出来なくなるので、
「ご主人。ごめん。」と手を合わせて
「次の列車にどうしても乗らんといけんのんようう」
とお願いをして、失礼をしました。
ご主人、少し寂しそうでしたし、
私も心残りでしたが、、、
駅まで、走って行きましたら、
ちょうど列車が入ってきました。
観光案内をしていただいたら、
観光をする時間が無くなりました。
楽しかったので、それもよかったです。
また、いつかここに観光に来るのです。
おしまい。おしまい。