角度によってカタチを変えるキューブリックな平屋の家。木のやさしさに包まれる内部は “好き”と工夫がいっぱい

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角度によってカタチを変えるキューブリックな平屋の家。木のやさしさに包まれる内部は “好き”と工夫がいっぱい。

奥様のご実家に隣接する田んぼだった広い土地を利用して、平屋の一戸建てを新築されたT様。ご主人ご希望の台形キューブ型のスタイリッシュな外観と、奥様ご希望のナチュラルな木目をふんだんに使って、木のやさしさに包まれながら快適に過ごせるお家が完成した。

まだお若いT様ご夫妻だが、将来も見据え、既に老後のことも考えての家づくりに。今後、リフォームや建て替えをしなくてすむように、玄関周辺に水回りを固めたコンパクトな間取りと、通り抜けできるファミリークローゼットで回遊動線の便利さを実現。

立派な1枚板のダイニングテーブルやオシャレな照明器具、透明樹脂製のハイドアをはじめ、木目の下がり天井やアールの垂れ壁、ニッチ棚にオープンクローゼットなど、お手本にしたい上質なデザイン性と利便性が詰め込まれている。

最大の特徴は、正面からは真四角に、斜め横からは台形にと、見る角度によって表情が変わるキューブを並べたような外観。

外壁は色を混ぜて好きな色味にできる濃いグレーの塗り壁と、ストーンライクな素材感の『フィエルテ』をチョイス。

ニッチを活用した飾り棚やスリッパラック

システムキッチンは奥様が好きだという水色の珍しいタイプ。落ち着いた色合いなので、木目のナチュラル・テイストにもマッチし、やわらかな個性を放っている。

透明樹脂のフルハイドアで広々と明るいスペースが実現。

LDK内には家族用のノートパソコン作業机と飾り棚を兼ねた造作カウンターがあり、家族の動画や写真データを見たり、季節ごとのお雛様やカブトなどを飾るスペースとして利用されている。

ダイニングテーブルになっている立派な1枚板は、奥様のご実家に20年ほど眠っていたもので、家具屋さんに持ち込み、脚を付けてダイニングテーブルに変身した。

21.5帖の広いLDKは、幅広の床板を使い、木目調の下がり天井に木目のハイドア、1枚板のダイニングテーブルなど、木の家具に囲まれたナチュラルで心地よい空間。

木目のハイドアが美しい

洗濯乾燥機の容量は12kgで大きいほうだが、家族4人分の服や寝袋などを洗い終わるまでには時間と手間がかかる。パワフルで、短時間でフワフワになると評判の乾燥機『乾太くん』を使えるようにガスを導入した。

玄関横のお手洗いはご主人の好みを反映して“ゴールド”をコンセプトに、パナソニック製の便座のフタを“砂金”色に、壁紙はゴールドのボタニカル柄、床板はヘリンボーン柄を選び、アジアンテイストにまとめ上げた。

シャンデリアのような花のライトカバー、凝ったクロスやドアノブのパーツまで、何冊ものカタログにフセンをたくさん貼って根気よく選んだ。