さまざまな素材の質感を活かしたデザイン性と、3世代みんなの暮らしやすさにこだわった家

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さまざまな素材の質感を活かした、デザイン性と3世代みんなの暮らしやすさにこだわった家

住宅メーカーの営業として約10年近く、住まいに関する知識を蓄えてきたS様。いずれお父様とも一緒に暮らしたいと3世代が快適に同居できる住宅をご自身で設計した。ご高齢のお父様が過ごしやすい動線に加え、奥様の家事を楽にするキッチンまわりやご夫婦それぞれが専用で使えるクローゼット、お子様の成長の記録をすべて残しておくことができる「メモリアル・ルーム」など、多くの事例を見てきたプロならではの目線で、暮らしやすい工夫が満載のお宅となった。さらに、レッドシダーなどの木材を基調に、天然石調の素材やセメント、アイアンやガラスなど、質感の異なるさまざまな素材をアクセントにした高いデザイン性にも注目だ。

周囲は25軒ほどが集まる住宅団地。個性的なお宅が多い中でもひときわ間口が広いS様邸のプライバシーを守るため、玄関下の小さな地窓以外はすべて、正面は壁で覆った。

外観が単調になるのを防ぐため、2階部分を外部吹き抜けにして立体感を出し、その内側にあたる階段吹き抜けの上部には摺りガラスのFIX窓を入れて採光もできるようにした。

地窓そばの植栽は下からライトアップされて、外壁に木の影が映し出され、昼と夜とではまた違った雰囲気が楽しめる。

玄関ポーチは自転車が置けるほど広く、さらに通常より倍の横幅の600×300mmの玄関タイルを使用しているため、より広く感じられる。

キッチンの折り下げ天井には、ダウンライトのほか周囲ぐるりに間接照明を配し、明るさと奥行きを出した。

TV後ろの壁には天然石を再現した「エコカラットプラス」のストーングレースを使用。大理石のような見た目の高級感だけでなく、除湿や消臭の効果も期待できる。

キッチンと階段の間仕切り壁には、セメントの風合いを生かした無垢素材の「SOLIDO（ソリド）」を採用。ざらっとした風合いで立体感があり、塗装のない無垢素材のため経年劣化も楽しめる。

キッチンは奥様の使い勝手を第一に設計された。アイランド・キッチンにすることもできたが、収納スペースを増やしたいという奥様のご希望から、ペニンシュラ・キッチンにしてパントリーを確保。

間接照明と床材がホテルライクで憩いのスペースを演出。

まるでホテルのような高級感のあるゆとりの洗面化粧台。

階段部分の吹き抜け天井には、ヒノキ科で耐久性のあるレッドシダーを使用。