秘境駅
こんにちは、菊政です。
秘境の宿
秘境の湯
なんて、TVの番組で時々してますよね、
秘境駅
と、云われている駅も存在するのです。
秘境駅という言葉は、秘境駅を巡るのが
大好きな方が造った、いわゆる造語で、
新種の言葉なのです。
ためしに、私の使っている電子辞書で、”秘境駅” を
検索しても出て来ないのです。
でも、意味は十分通じますよね。
「こんな駅が秘境駅」という、はっきりとした
定義はないようですが、
私なりに要約しますと、
*基本
無人駅であること。
これは必ず。
もし、秘境駅だ、と思って降りたら
駅員さんが、にこにこと、出迎えて下さったら
悪い気はしませんが、拍子抜けしますよね。
*秘境駅 LEVEL(1)
駅の近くに民家や工場など人気(ひとけ)がほとんど無いこと。
この状況なら、秘境駅といっていいと思います。
*秘境駅 LEVEL(2)
駅から見渡す限り、人の気配がまったく無い。
民家も工場も、なにも無いのです。
*秘境駅 LEVEL(3)
駅に通じる車道が無い。
歩いてしか駅に行けない。
少なくとも数百mくらいは、てくてく歩かないと
駅に辿り着けない。
*秘境駅 LEVEL(4)
駅に通じる道が無い。
車道はおろか、歩道も無いのです。
つまり、この駅には誰も行けず、
もし、駅に降りてもどこにも行けない駅なのです。
この表のLEVEL(3)や(4)の駅ですと
何のためにあるのか、誰が利用しているのか、
考えてしまうのです。
無くならないのが不思議な駅で、
「わけがわからん。」となるのですが、
説明している私も、不思議だと思うのです。
もし、LEVEL(4)の駅に、うっかり(又は大喜びで)降りたなら、
次の列車が来るまで、最低で1時間、
ひょっとしたら数時間、待たねばならず、
その間、じっと、寂しく(嬉しく)、静かに過ごす
羽目になるのです。
秘境駅には必ず、駅ノートがあります。
そして、ボールペンか鉛筆まであります。
1冊が書き終えたら、誰かが次の新しいノートを
置いてかえるのです。
何冊も書き貯められたノートを、手に取って、
開いて、読んで、そして自らも想いを書くと、
ここを訪れた、会ったことのない人たちとの
一体感を感じてしまうのです。
写真は、列車から写した、ある秘境駅と
そこを、降りて歩いていましたら
出会ったタヌキさんです。
おしまい。おしまい。