2014.07.04
さんたろう
STAFFBLOG
こんにちは、菊政です。
「おーい、さんたろうが成っとるぞー、採りに行ってくれーーっ」
ここ数年、毎年必ず電話をして来てくださるのです。
このお電話で今年も ”さんたろう” の季節がやって来るのです。
早速、来ています。
”さんたろう”は、”すもも ”のことで、
備前のあたりの方言のようなのですが
同じ備前でも私は知りませんでしたので、
どのような言葉なのか、今でも謎なのです。
最初、何のことなのか全くわからなかったのですが、
聞きなれてくると、
”すもも”よりも、「さんたろう」の方が
ずっと可愛いくていいと思うのです。
たくさん成っているのです。
歩くのが申し訳けないような、ふかふかした土で、
立派な樹なのです。
大事に、大事に、育てておられるのだと思うのです。
「何んにもせずに、成ったら採りに来るんだから、猪と一緒だわ」
「猪は、木に登ってまでとらんから、猪よりあつかましいね」
と言いながら、
たくさん、採らせていただきました。
海も観えるのです。
美味しいです。
赤く色付いた実も甘くて美味しいですけど、
ピンクくらいのも、適度に酸っぱくて
”さんたろう”らしくて美味しいと思うのです。
おしまい。おしまい。