2013.05.29
夢の中に
STAFFBLOG
こんにちは、菊政です。
もう、３年くらい前ですが
青春１８切符旅をしていて
北陸の高岡駅に下りました。
富山と金沢の中間くらいで
能登半島の付け根あたりにある駅です。
この日はここの駅前の宿で泊まりです。
駅におりたら、
路面電車があったのです。
出発寸前でしたので、
走って乗りました。
少し動き始めたんですが
止めてくださいました。
「すみませーん。」
出発。
万葉線（まんようせん）という線路でした。
寒い冬の日でした。
「つーぎーはーあー、○ ○ ううう～」
録音や、合成音声でなくて
運転士さんが肉声でマイクで
行き先を言われるのです。
冗長したかんじで、独特の節回しなのです。
永年に築かれた雰囲気なんでしょうね、
私の旅心を楽しく刺激するのでした。
鉄橋を渡りました。
お客さんが少なくなりました。
終点が近いかな、
終点のようです。
着きました。
けど、ここがどこか知らないのですけど、
なぜか、 終点のすぐ先に
フェリー乗り場があったのです。
またも、出発寸前でした。
行き先はすぐ近くで、
帰りの便があって、
なぜか無料らしいのです。
乗りました。
岸から離れました。
出発。
橋が見えました。
車が走っている感じがありませんでした。
反対側の岸です。
ほんの数分の船旅でした。
着きました。
接岸、
待合室です。
折り返しの便です。
あっという間に出発しました。
往復とも、乗客は私一人だけでした。
お月さんが出ていました。
遠い、遠い、
夢の中に居るような気がしました。
おしまい。おしまい。