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2012.03.16

雪の木次線 その4

STAFFBLOG

こんにちは、菊政です。

 

大雪のために運休していたJR木次線(きすきせん)の

代替輸送のために、JRさんが運行されているタクシーに乗っています。

タクシーの乗務員さんは女性でした。

助手席に、JRの職員さんが乗られています。

後ろの座席に、乗客の私が乗っています。

 

奥出雲おろちループを渉って、すぐのところから旧道に入って、

三井野原(みいのはら)駅に向かっています。

 

たくさんの雪です。

左に見える赤い煙突のある建物が三井野原駅です。

住民の方と思うのですが、除雪の作業をされていました。

通り過ぎるのを待って、

着きました。

三井野原駅です。

発車まで10分くらいあるのです。

一つ前の駅、出雲坂根(いずもさかね)駅は定刻に出発したので

この区間も、列車より車のほうが早く着くんだ。

すごい雪です。

駅舎が半分雪で埋まっています。

 

外観も、緑やオレンジを使ってモダンな感じですが

中もかわいい。

ホームに入ってみました。

来た方向です。

線路なんて全く判らなくなっていました。

反対側です。

「おろちループ道の駅まで徒歩10分」の看板

おろちループの途中に、道の駅があったのは知ってたけど、

さっき、全く気が付かなかったなあ、と思いました。

雪が激しくて、休業してたんかなあ、

よくわからないのです。

時間になったので発車して、

すぐに、

「あっ、道が無い。」 という乗務員さんの声です。

ガードレールより高く雪が積もっていました。

方向転換をしています。

狭い道ですので、何度か切り返しましたが、

ズズズッ、とタイヤが空回りして進めなくなった時がありました。

乗っているだけの私も緊張しました。

何度も、前、後ろ、に車を揺さぶるようにして、

 

脱出成功。

メイン道路に引き返します。

右に写っている緑っぽい建物が三井野原駅です。

メイン道路に出たあたり(たぶん)

 

かなりの雪です。

乗務員さんが

「同じ奥出雲町なんだけど、このあたりは別格で、

普段、雪道を走りなれている私達でも大変なところ」

とお話しして下さいました。

 

 

 油木(ゆき)駅が近いようです。

着きました。

既に発車時刻を少し過ぎていたのですが、

JRの職員さんが、ホームに歩いて向かわれています。

振り返って、駅前の様子です。

ホームの待合室に乗客がいないのを確認されているようでした。

この雪の中で列車を待たれている方は居ないように思うのですが、

万一を考えての確認だと思うのです。

さすが運行のプロだ。と思いました。

次の駅がこの便の終点で、芸備線の備後落合駅なのですが、

この便は備後落合駅から発車する、三次(みよし)行きの列車に接続されていて、

この便が備後落合駅に着かないと、三次行きの列車は発車できないのです。

携帯で 「00分遅れます。」と伝えておられるようでした。

 

出発。

10分近く遅れていたと思います。

もし、私が乗っていなかったら、発車した時点で

乗客がいないことが確定するわけで、

備後落合駅に待機している、三次行きの列車は

この便の到着を待たずに、定刻に発車できたと思うのですが

私がいるので、待たないといけないのです。

 

木次線の鉄橋

対向車

 

又も、木次線の鉄橋、

国道183号線に合流、

鉄橋の下を通りました。

見覚えのある景色です。

ここを右だ、

着きました。

備後落合駅です。

秘境駅にランキングされている駅でもあります。

既に三次行きの発車時刻は過ぎています。

乗客は、とうとう最初から最後まで私一人でした。

「ありがとうございます。お世話になりました。」

お礼を申し上げて降りました。

三次行きの列車が待機しています。

お待たせしないよう、てきぱきと、

 

乗りました。

乗客は私一人だけでした。

お待たせした上に、貸切でした。

発車しました。

JRさんの列車を(5分くらい)遅らせてしまいました。

備後落合駅さん、

ばいばい。

この後、列車を乗り継いで備前まで帰りました。

木次線の旅は終わりました。

 

代替のタクシーでは、運転して下さった乗務員さん、

助手席で運行を管理されていたJRの職員さん、

お二人とも終始ていねいに接して下さいました。

代替輸送は、思わないアクシデントでしたが、

いい思い出になりました。

 

おしまい。おしまい。

 

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