勝山の水力発電所 (2)
こんにちは、菊政です。
真庭市勝山にあります、「中国電力 勝山第2発電所」
に見学に来ています。
水力発電所です。
今回、1号機が15年に1回の分解組み立てをするので、
今日は、その組み立て作業をされるのです。
手前のドーナツのようなものが、水車の外側(ケーシングと呼ぶそうです)
で、その向こうに吊りあげているのが水車です。
ステンレスの鋳物(いもの)で出来ていて
15年のうちに出来た、傷や汚れを治したり取ったりして、
ぴかぴか、に磨きあげられています。
これから、水車をケーシングに挿入するのです。
(奥に写っている、四角い外観で中が赤く丸いのが発電機です。)
水車のシャフト(心棒)の、こちら側に直立されている方が
指揮をされていて
「ピッ、ピー、ピッピッ、ピーー」とうい歯切れのいい
笛の音が、発電所内に響いています。
新聞社の方が、取材に来られていました。
ここまで、入ったところで、一旦鎖を外します。
布バンドを足して、
吊り直すようです。
慎重に、
慎重に、
吊りあげて、
チェーンを引いて、高さを微調整しながら、
位置を決めて、、
ケーシングと水車の隙間は、なんと、「1ミリ」だそうで、
たいへんな作業、と思うのです。
薄い金属板を間に挟んでいます。
柔らかく、しなってましたし、色からすると
真鍮(しんちゅう)でしょうか、
少し入りました。
見ている私が、ほっ、としました。
半分くらい入りました。
出口側です。
出てきました。
こちらでも、金属板を挟んでいます。
けっこう長い時間が経過しています。
終始、皆さんほとんど無言でしたので、
よく段取りができているのだと、感心しました。
定位置まで入ったかな、
確認作業中のようです。
きりが付いたようです。
チェーンを外しています。
指揮をされていた方(いちばん右に写っています)
が、上を向いてクレーンのオペレーターの方に
一瞬、笑顔を送っていました。
ほっとした雰囲気。
クレーンのオペレーターさんもご苦労様でした。
ここで、ちょうどお昼休みになりました。
無事に終わって、よかった、よかった、
めずらしい作業が観えましたし、
発電所の中の見学もできたので
満足。満足。
一号機の一部と思うのです。
いろいろあるので、
つい、観てしまうのです。
レトロな雰囲気も、いいですね。
発電所のみなさん、ありがとうございました。
お世話になりました。
なんと、お見送りまでして下さったのです。
とってもありがとうございます。
昭和19年に出来た発電所だそうなのですが
立派な建物だと思うのです。
昭和19年といえば、太平洋戦争の終わりごろで
南方からの、石油、鉄鉱石、ゴム、ボーキサイトなどの
輸送がほとんど途絶えてしまい、
国内は極度の物資不足になっていた頃ですので
よくこんな立派な建物や、発電設備が
造れたのだと思うのです。
石油や石炭のエネルギーが無いので、
「自然のエネルギーならあるぞ」、ということで
水力発電所を造ったのかも、と勝手に想像するのです。
「自然エネルギーを使えばエネルギー資源に頼らなくてよい。」
という発想は現在と同じですよね、
おしまい。おしまい。