秘境駅へ行こう、為栗駅
こんにちは、菊政です。
きょうも、秘境駅のお話しの続きをしてみますね。
この日、４つ目の秘境駅でした。
為栗駅、と書いて、してぐり駅と読みます。
列車は行ってしまいました。
見渡すかぎり、
人の気配は何もありません。
名所案内です。
華々しい名所はなくていいのです。
この駅そのものが名所ですから、
ここにも駅ノートがありました。
又も、書き込みをしなくては、
”来た印し” というより
生きているあかし、のような気がしだすのです。
駅から、脱出。
道は、右に写っている、この道だけのようです。
しばらく歩いて、
吊り橋です。
渡っています。
右側に、してぐり駅が見えました。
これも右側です。鉄橋も見えました。
左側です。
民家なんて全くありませんでした。
橋を渡ってしばらく歩いています。
民家がありましたので、
少し、考えたのですが、ご迷惑とも思ったのですが、
お声を掛けさせて頂いたのです。
ご主人が出てきて下さって、
きさくに、お話しして下さいました。
「ここから、近くの集落までどの位いかかるんでしょうか」 私
ご主人、少し考えられて、
『歩いて、２時間くらいかな、』
「にっ、２時間、とても行けませんん、」 私
『この先に、キャンプ場もあるよ』 ご主人
「それは、どのくらいい」 私
『んー、４０分くらいかな、』 ご主人
「はああ、」 私
次の列車まで、１時間くらいですので
いずれも、到底行けないのです。
どうしても、お聞きしたかったので、
お尋ねしてみました。
「たいへん、失礼なのですが、不便はないのでしょうか」 私
ご主人、私が言い終わらないくらいのうちに、
『不便じゃないよ。』
この、景色や空気の綺麗さに納得されて住まれて、
おられると思うので、不便なんてものの数でない。
と思うので、私の問いに意味がなかった。と
ご主人の返事をもらって気がつきました。
出来るだけ、丁寧にお礼を申し上げて失礼しました。
県道に出ました。
コーヒーショップですが、閉まっています。
ちょっぴり残念。
さっきのコーヒーショップが遠くに写っています。
県道もしばらく歩いてみましたが、
特に何もありませんでした。
駅に戻っています。
観光案内がありました。
吊り橋まで戻りました。
ずっと、曇りか、小雨だったのですが、
珍しく、陽が差してきました。
駅に戻りました。
列車が来ました。
帰りの豊橋方面とは逆方面の列車に乗って、
昨晩降りた、天竜峡駅です。
ここでお昼にするのです。
駅から少し歩いたとこにあった、この蕎麦屋さんで、
ざる蕎麦を食ベました。
あとは、帰るだけです。
田本（たもと）駅。
中井侍（なかいさむらい）駅です。
今回、降りられなかったんですが、
秘境駅の一つだと思います。
なかなかの雰囲気です。
小和田（こわだ）駅です。
一番印象的でした。
小和田駅さん、ばいばい。
このあと普通電車を乗り継いで備前まで帰りました。
飯田線の旅は終わりました。
５つの秘境駅では、降りた時も、乗る時も、歩いている時も、
一度も、だれとも、乗降客らしき人に会いませんでした。
全長が、２００キロ近くある飯田線の
真ん中より、やや過ぎたあたりにある、
天竜峡駅より北には今回、行けませんでした。
この飯田線を、６時間ほどかけて、
ぶっ通しで走る、各駅停車の列車があるようですので、
おにぎりと、お茶と、お菓子と、カメラを持って、
（いつか）乗ろう。
と、楽しみにしています。
おしまい。おしまい。