家を買うということは大きな買い物であり、人生の中で大切なイベントでもあります。後悔しない家づくりのために、見積もりをしっかり取って比較検討することが大切です。けれども、初めての場合は見積もりをどのように取れば良いか、何に注意をすべきかなど疑問だらけですよね。本記事では見積もりを取るタイミングや注意点、予算オーバーした時の対処法などを解説します。

「概算見積もり」と「詳細見積もり」の違い

注文住宅の見積もりについて徹底解説!① ~見積もりにも種類がある?~

見積もりは、どうして必要なの?

家づくりにおいて、「見積もり」はただ価格を示すだけのものではありません。予算と見積もりを照らし合わせることで、自分たちの理想と現実のバランスを見極め、優先順位を整理するきっかけになります。また、複数の住宅会社から「相見積もり」を取ることで、おおよその相場を知ることができます。各社の得意分野や提案力の違いも見えてくるので、自分たちの希望に最も寄り添ってくれる住宅会社を決定するための大切なステップなのです。

家を建てる際の見積もりには2種類ある

家づくりの見積もりには、大きく分けて「概算見積もり」と「詳細見積もり(本見積もり)」の2種類があります。それぞれの違いを見ていきましょう。

概算見積もり

家づくりの初期段階で、施主が提示した予算や希望の間取りなどをもとに、住宅会社がざっくりとした費用を算出するものです。図面や仕様が固まっていない段階なので、あくまで目安にすぎませんが、複数の会社に同じ条件で依頼すれば、費用や会社ごとの提案力を比較する良い材料になります。

詳細見積もり(本見積もり)

実際に施工を依頼する会社に正式に作成してもらう見積書で、契約時にはこの金額が反映されます。住宅のプランや仕様が固まった段階で、工事内容や使う素材、設備のグレードなどが細かく記載されます。

見積もりは、いつ、どうやって取るの?

注文住宅の見積もりについて徹底解説!① ~見積もりにも種類がある?~

まずは見積もりを取るまでの大まかな流れを知ろう!

住宅会社や工務店に注文住宅の見積もりを依頼する際、以下の5つの手順になります。

1.予算と希望条件を決める

概算見積もりを取る際、まず自分たちの予算を明確にすることが大切です。予算が定まっていないと、見積内容が妥当かどうか判断することが難しくなります。自己資金と借入金を合わせた総額で予算を設定し、住宅ローンの利用や返済計画など、具体的な支払い方法も考えておきましょう。
また、希望条件を整理しておくことも大切です。家族構成や部屋数、将来のライフプラン、入居時期、建物の特徴、設備、土地の条件などをリストアップし、優先順位を考えましょう。

2.情報収集し住宅会社や工務店を選ぶ

ホームページやカタログ、住宅展示場などを活用して情報収集を行い、気になる住宅会社や工務店を絞り込みましょう。耐震性、気密・断熱性といった住宅性能はもちろん、設計力やデザインも重要なポイントです。候補を絞ったら、ショールームや住宅展示場、建築実例の見学会などで実物を見ることをおすすめします。担当者から直接説明を受けることで、より具体的なイメージを掴むことができます。

3.「概算見積もり」を複数の住宅会社に「同条件」で依頼する

気になる住宅会社や工務店を絞って相見積もりを取り、概算見積もりを出してもらいましょう。この際、1社に絞ってしまうと提示された見積もり金額が妥当なのか判断が難しくなるので、3社ほどに依頼することをおすすめします。あまり多くの会社に依頼すると、各社との打ち合わせに時間や手間を取られて大変です。また、相見積もりを依頼する際には、できる限り同条件で見積もりを取りましょう。

4.「相見積もり」の内容を比較検討して住宅会社を決める

見積書が届いたら、項目ごとにじっくり比較検討して、自分の希望に最も近い会社を選びましょう。金額だけで判断せず、提案力や過去の施工実績、実例見学、利用者の口コミ、アフターサービスの内容などもあわせて総合的に評価しましょう。

5.決定した会社に「詳細見積もり」を依頼する

建築を依頼する会社が決まったら、次は「詳細見積もり(本見積もり)」を依頼します。完成した見積書には建築項目ごとに具体的な費用が明記されています。費用のかかっている部分があれば、自分のこだわりポイントと一致しているかも確認しましょう。内容をしっかりチェックし、納得したうえで契約することが大切です。

住宅会社を3つに絞る時のコツは?

気になる住宅会社の中から、見積もりを依頼する3社をピックアップするコツをご紹介します。

1.実績ある大手のハウスメーカー同士で比較する

全国に展開する大手ハウスメーカーは、品質もよくアフターサービスも充実しています。長く安心して住める家を希望する人には、費用は高くなる傾向にありますが、家づくりの豊富な実績があるハウスメーカーはおすすめです。

2.得意分野が異なる住宅会社や工務店を選ぶ

まだ理想の家のイメージがはっきりしていない場合、特徴や得意分野が異なる住宅会社や工務店にあえて相見積もりを依頼するのもひとつの方法です。
例えば、気密・断熱などの性能に強いA社、デザイン性に優れたB社、アフターサービスや実績が充実しているC社など、それぞれ異なる視点から提案を受けることで、自分たち理想の住まいの方向性が見えてくるでしょう。

3.大手ハウスメーカー・ビルダー・工務店で比較する

大手ハウスメーカー、ローコストを売りにするビルダー、地元の工務店など、タイプの異なる会社に同じ条件で見積もりを依頼してみるのも一つの方法です。費用面での相場をつかみやすくなり、各社の得意分野や特徴が見えてきます。

4.希望の工法を採用する会社を選ぶ

住宅には、木造軸組工法、2×4(ツーバイフォー)、重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造、ログハウスなどさまざまな工法があります。各会社で得意とする工法は異なるため、希望の工法を採用する会社を選択するのも良いでしょう。

ここまで、「概算見積もり」と「詳細見積もり」の違い、実際に見積もりを取る住宅会社の絞り方を紹介しました。次回は、相見積もりを取る際の注意点や比較のポイントをご紹介します。