ハウスメーカーの広告などでよく目にする「坪単価」。家づくりを考えるとき、どのくらいの費用で建てられるのかを比較する一つの目安になります。この「坪単価」とは具体的に何を指すのか、どうやって決まるのかを詳しく知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。そこで今回は、この「坪単価」の考え方や、価格を抑える具体策をわかりやすく解説していきます。

坪単価は何が含まれる?見積もりで損しないためのポイント

坪単価の基本を知ろう!

坪単価は建物の床面積1坪(約3.3㎡)当たりに建築費がいくらかかるかを算出したものです。計算方法は以下のようになります。ちなみに、「坪」は日本独自の面積の単位で、不動産業界では現在でもよく使われています。

家の本体価格 ÷ 延床面積(建物の床面積の合計)= 坪単価

例えば、本体価格2,800万円で延床面積が40坪の家なら、
2,800万円 ÷ 40坪 =70万円
という計算式になり、坪単価は70万円ということになります。

坪単価を見る時のチェックポイント

坪単価は建築費用の目安を知る上の判断材料になりますが、見積もりを見る上では注意が必要です。以下の5つをチェックしましょう。

建物の坪単価って?相場はどれくらい?価格を抑える方法も詳しく解説!

□延床面積と施工床面積

「延床面積」は建築基準法で定められた面積で、建物の各階における床面積を合計したものです。ただし、ベランダや玄関ポーチ、小屋裏収納、地下室などは含まれません。一方で「施工床面積」にはそれらも含まれるため、この面積を基準に坪単価を計算すると、延床面積を基準にした場合よりも安く見える傾向があります。どちらを基準にするかは施工会社によって異なるため、注意が必要です。

□施工会社

坪単価には一定の基準がないため、施工会社によって捉え方が異なります。例えば、ベランダや外構、照明器具などが坪単価に含まれているかどうかは、ケースバイケースとなります。

□建物の構造

同じ延床面積の家でも、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)など、工法によって坪単価は異なります。一般的に、坪単価の相場は、木造住宅、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の順に安くなります。

工法による坪単価の違い

工法坪単価
木造約58.7万円
鉄筋コンクリート造約94.3万円
鉄骨造 約81.5万円

□建物の形状やデザイン

同じ延床面積でも、建物の形によって坪単価は変わります。凹凸の少ないシンプルな形状は工事がしやすく費用を抑えやすくなります。複雑な形状の場合、手間や材料費が増えるので坪単価も高くなります。

□住宅設備のグレード

坪単価は、住宅設備のグレードが上がるほど高くなる傾向があります。そのため、希望条件に優先順位をつけて、どの設備にどれくらい予算をかけるかを検討することが大切です。

坪単価を抑えるには?

予算内で理想の家を建てるために。「坪単価を抑える10の方法」

限られた予算内で、理想通りの家をかなえるのは至難の技です。そこで、できるだけ理想は叶えつつ、坪単価を抑えるためのコツをご紹介します。

□外観デザインをシンプルにする

凹凸や形状が複雑なデザインほど、使用する部材や施工の手間が多くなり、坪単価が高くなります。1階と2階の床面積が同じ総2階建てにする、正方形に近いキューブ型にするなど工夫をすると、坪単価を抑えやすくなります。

□屋根形状をシンプルにする

屋根のデザインをシンプルにすることで、坪単価を抑えることもできます。屋根の形状は、その特徴もふまえて検討してみましょう。

【屋根の種類】

  1. 切妻屋根
    2枚の板を左右対称に合わせて作る屋根でコストが比較的安い。雨や雪に強い。屋根で覆われていない三角の側面が劣化しやすい。
  2. 寄棟屋根
    屋根の中央部分に棟があり、四方向に流れる形状。風に強い。デザイン性が高い。メンテナンスに費用がかかる。
  3. 片流れ屋根
    片方に流れる構造の屋根・コストが最も安い。デザイン性が高い。
  4. フラット屋根
    屋根勾配のない平面な屋根。屋根スペースを有効活用できる。コストが安い。夏場は最上階が蒸し暑くなりやすい。
建物の坪単価って?相場はどれくらい?価格を抑える方法も詳しく解説!

□住宅設備のグレードを見直す

設備のグレードを下げることで、坪単価を抑えることができます。キッチンやバス、トイレなど水回り設備のほか、照明器具、窓枠の仕様などグレードを下げれば坪単価も安くなります。本当にその設備が必要かも検討し、予算と相談しながら設備を選択しましょう。

□間取りをシンプルにする

廊下を作らない、間仕切りをなくしたオープンな空間にするなど、シンプルな間取りを採用するのも、坪単価を抑えるのに効果的です。オープンな間取りはプライバシーを確保しにくくなるので、パーティションを採用する、あるいはインテリアの配置を考えるなど工夫をしましょう。

□内装材のメリハリをつける

お客様の目に触れる場所や、毎日使う床材には、デザイン性や耐久性の高い素材を選びたいものです。一方で、人目につかない場所やあまり使わない部分には、コストを抑えた建材を選ぶのも賢い工夫です。内装材はすべてを高グレードにするのではなく、メリハリをつけて選ぶことで、満足度を保ちながら費用を抑えることができます。

□サッシの数・形状を厳選する

窓サッシはコストがかかりやすく、採用する形状によって価格も大きく変わります。例えば、直射日光が入らない北面の窓は設けない、水回りに不要な窓を省くといった工夫も有効です。また、熱損失が大きい窓サッシの数を絞ることで、光熱費を節約でき、掃除の手間をも減らすことができます。

□バルコニーをなくす

バルコニーは、雨が染み込まないよう防水処理が必要で、さらに外壁や手すりも増えるため、意外とコストがかかります。最近では、室内に物干しスペースを設けたり、乾燥機を活用したりして、あえてバルコニーをつくらない家も増えています。

□水回りをまとめる

キッチンや浴室、洗面、トイレなどの水回りを1カ所にまとめると、配管の資材を節約でき、坪単価を抑えられます。水回りは2階に設置するより、1階に設けるほうが短い配管で済み、コストを削減できます。

□和室をつくらない

和室に欠かせない畳、障子、襖は、洋室で一般的に使われるフローリングやクロスに比べて費用が高くなる傾向があります。さらに、畳は退色や破れが生じやすく、張り替えも必要になるため、メンテナンス費用もかかります。和室を設けないことで、初期費用だけでなく維持費用も抑えることができます。

□本当に必要かを考える

家づくりではさまざまな希望が出てきますが、それが本当に必要なのか、利用頻度も考えてみましょう。例えば、1年に1回しか来客がないのに客室を作るのは、もったいない選択かもしれません。また、モノであふれているから大容量の収納が欲しいといった場合は、モノを整理して不要なものを捨てることで解決できます。こうした考え方も、坪単価を抑える上でとても大切です。

実際のイメージで検証。「この坪単価でここまでできる!」

ライフデザイン・カバヤが建てる家の坪単価は?

坪単価によって、どんな家を建てることができるのでしょうか。ライフデザイン・カバヤの商品ラインナップをもとにご紹介します。

CASE.1:坪単価50〜60万円

AREBA!
● コンセプト:「こんな家があれば」をかたちにした企画住宅。
● 特徴: 高性能ながら価格を抑えられるセミオーダー型で、必要な仕様を効率よく選択できる。
● こんな方におすすめ: コストを抑えつつ、品質にも妥協したくない方。

建物の坪単価って?相場はどれくらい?価格を抑える方法も詳しく解説!

KABACO
● コンセプト: WEB上で間取りや仕様をセレクトしながら家づくりができる。
● 特徴: オンラインシミュレーションで価格が明瞭。好みのスタイルを直感的に選べる。
● こんな方におすすめ: 自分で楽しく家をデザインしたい方、打ち合わせの手間を減らしたい方。

建物の坪単価って?相場はどれくらい?価格を抑える方法も詳しく解説!

CASE.2:坪単価80万円〜

KAON
● コンセプト: 高断熱・高気密と耐震性を両立した快適住宅。
● 特徴: CLTハイブリッド構法により、一年を通して快適&災害に強い性能を提供。
● こんな方におすすめ: 性能面を重視し、快適性と安心を両立させたい方。

建物の坪単価って?相場はどれくらい?価格を抑える方法も詳しく解説!

WAGO
● コンセプト: 実験で証明された耐震性を備えた「長く住み続けられる家」。
● 特徴: CLTハイブリッド構法の強さと、自由度の高いプランニングが魅力。
● こんな方におすすめ: 地震に強い家にこだわりたい、自由設計で理想を叶えたい方。

建物の坪単価って?相場はどれくらい?価格を抑える方法も詳しく解説!

ANJU
● コンセプト: 自然とつながる「安住」のための平屋住宅。
● 特徴: 安心の構造と、CLTハイブリッド構法ならではの開放的な空間デザインで、落ち着いた暮らしを実現。
● こんな方におすすめ: 平屋に魅力を感じる方。

建物の坪単価って?相場はどれくらい?価格を抑える方法も詳しく解説!

CASE.3:坪単価100万円以上

GRANZ
● コンセプト: 専門性の高いチームが創り上げるハイグレード住宅。
● 特徴: デザイン・性能・品質のすべてにこだわり、要望に合わせた上質な住まいを提案。
● こんな方におすすめ: 細部まで理想を追求したい方、こだわりの高級住宅を建てたい方。

建物の坪単価って?相場はどれくらい?価格を抑える方法も詳しく解説!

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建物の坪単価は、住宅会社や商品、仕様によって大きく異なります。
ライフデザイン・カバヤでは、お客様それぞれのご予算やご希望に合わせて、最適な商品やプランをご提案いたします。
「ここはこだわりたい」「この部分は調整しても良い」など、優先したいポイントを丁寧に伺いながら、一緒に最適な住まいづくりを進めてまいります。