木の住まいが優しい理由

木材が他の素材と大きく異なるのは、天然素材であるという点です。
天然の素材であるために、他の素材にはない優れた特性を多くもっています。

少ない材料で軽くて強い強度を実現

少ない材料で軽くて強い強度を実現

木材の断面を電子顕微鏡でみると細い管の集合体となっています。
この細胞は仮導管と呼ばれ、水を葉に運搬し木を倒壊から防ぐ働きをします。
木材は管のような細胞が無数に集まってできているハニカム構造となっています。
ハニカム構造は蜂の巣のような構造で、少ない材料で軽くて強い強度を実現します。
飛行機の翼もハニカム構造でできています。

  • 01火に強いのは、鉄よりも“木”なんです。

    火に強いのは、鉄よりも“木”なんです。

    一般的に木は燃えやすいと思われています。でも、本当は、木は鉄よりも、火に強いのです。ある程度の厚みがある木材は燃え落ちないという事実をご存知ですか?
    燃焼すると表面に炭化層ができ、それが防火の膜となってそれ以上燃えるのを防ぎます。燃えないと思われている鉄は、逆に熱に弱く、溶けたり曲がったり変形します。
    木は太いほど火に強いという特性は頼もしい限りです。

  • 02自然のエアコン機能で、温度を調節。

    自然のエアコン機能で、温度を調節。

    木には、湿度が上がると湿気を吸収し、乾燥すると水分を放出する性質があります。この優れた調湿性が、自然のエアコンのような働きをして、住まいを常に快適な状態に保つのです。静岡大学農学部でネズミを「木製」「金属」「コンクリート」の3種類の箱で飼育した結果、木製の箱での生存率が高くなりました。これは「木は、生き物に良い住環境を与える」ことを証明しています。

  • 03高い断熱性で、一年中快適。

    高い断熱性で、一年中快適。

    夏涼しく、冬温かい住まいを実現するポイントは、断熱性。「木」はコンクリートや鉄に比べて、熱の伝導率が低いので、室内の冷房・暖房を外に逃がさず、また外気を室内に伝えにくい性質を持っています。

  • 04あらゆる力にバランスよく抵抗。

    あらゆる力にバランスよく抵抗。

    「木」は圧縮・曲げ・引っ張りなど、どの力に対しても優れた強度を発揮する性能を持った構造体です。これは、木の細胞がコア構造をしており、小さなマスの一つひとつが外からの力にバランスよく抵抗するためです。